白犬の規制で 海外のサイトに行けても読まない。なのでlogが減ってきてるけどご容赦を、
(; ̄ェ ̄)
つーか、パケに規制するなら縛りいらんやん?誰も入らなくなるけども、
低速で写真とか読まないんだからそれって速度じゃないよな?どう考えても停止、
(°_°)
ある意味識者がきちんと集まり考え、このやりたい放題に対する法整備が必要、だと思うわ、
(u_u)
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今回こちら、トウモロコシもらった〜一本、
(^。^)
あと、ご飯。トウモロコシだけ超美味いから食べちゃって、ご飯は塩、いっときました、
(; ̄ェ ̄)



独りポツンと、手の中の黄緑のiPhoneの縁を柔らかに撫でる彼女、この学校いちばんの美しい花、と呼ぶに相応しい女性だ、
でも、つい半年前も、そして今は特に、彼女は独り、話しかけるものは誰もいない…

「よっ!独り?」「…二人に見える?」視線を合わすことなく彼女はいう、
俺は学校に来る度、ある瞬間を狙って彼女の机に直接ポンと飛び乗って腰掛け、話しかける、周りをキョロキョロ伺いながら、

「またiPhone?それっていちばん最初の機種だよね?何でまだそれなの?使い辛くなってきたっしょ?」
「うん…だって特べ…」「…特別だから!」

もう何度、彼女からその応えを聞いただろう、その涼やかな…花弁の落ちる時に音があるとしたなら…そんな声は、その応えの度、俺の心にフツフツと何かを沸かす。熱く、煮え滾る、そんな感覚の…

「キミが彼とまだラブラブの頃、街でこのiPhoneを見付けた。当時 世界に10台しか存在しないうちの一台、黄緑のそれ、契約も縛りも一緒だが、どうせなら好きな色にしたい、スマホ選びに街に出てたキミはクジ引きに参加し、横から突然手を伸ばしクジを引いた彼が、まんまと引き当てた…」

「関係ない、支払いはうちのパパだし、」

「でも、その黄緑のiPhoneを大切にしているキミを、キミの元カレは「今だに俺に未練タラタラ…」そう言いふらして歩いてっけど?」
「言わせとけばイイ、私はもう関係ない」

彼女はそんな時 眉を三角にする。困った、を隠すことができないその表情を、俺はいつも愛おしく思う、昼頃の腹みたいに、胸がキューンと、聴こえてんじゃねーか?と思うくらい鳴る、
「ほら、私の傍に居ると、またあのガムテ共がネチネチ言い出すよ?」
「ガムテは粘着質だが、手前だけだと何もできない、キミの元カレが操る時だけコロコロとして役に立つ…用途はそれくらい?」

「イイから、もう行って、私が困る。私と話してるとこ見られたらまたアナタになんかしてくる…」
「大丈夫だよ、俺は奴のリストの…たぶん…つーかほぼ確実にいちばん上だし」

「プッ…」と吹く彼女、黄緑のiPhoneを落としそうになる、
この街に越して来てから俺には碌なことがない。
一挙手一投足、いちばんの注目を浴びていながら、それでいて誰からも相手にされない、

唯一、口をきいてくれんのが彼女、でも彼女と話せば話すだけ俺も彼女も孤立する、ギリギリ音を鳴らし始めてしまいにゃピキッて割れる、それほどのノイズを出してんのにそこ頑ムシして 休みがちだけど学校に行く、ここに、この街に自分の居場所なんて何処も無いの知ってて、
…彼女と話したくて、三角眉が見たくて、ただそれだけで…

まるで、白い流氷の中の真っ黒なブラック・アイスバーグ(Black iceberg) みたい、海流に乗って同じ方向に流れてんのに、自分だけ特異に、奇妙に真っ黒、
彼女のアイスバーグには薄紅色の花弁が、何故だかそこにだけ降り積もってる、真っ白の、真っ青の氷にそれだから、美しく無かろうはずがない、
彼女の流氷もそしてまた、集団からはポツリと離れ漂泊している、
周りにガシギシぶつかりながら進む、俺の黒いアイスバーグが海の上に空けた轍を、薄紅色した花弁を満遍なく湛えた彼女の流氷がゆっくりと流れる…
「ほら始まったわよ、大人数でチラチラ私達を伺いながら、時々ヘラヘラしながらの威嚇が…」
「大人しくしてねーとやっちゃうぞ?って意味かね?」
「そうよ!だから早く行って!」
「でも、アイツら一人の時は妙にヘラヘラしてるよ?友達になってくれんのか?くらい仲良くしてくれっから、とか思えば翌日からはまたこれだけど、」
「アイツらは、自分がアナタのようにされるのが怖いのよ、だから体制側から出ることも、この街から出ることも絶対に無い、…あちら側から誰かをスケープゴートにして、自分さえ浮かなければそれでイイ、そんな人達だから、」
「羊?」「かもね?」
やつらの人数はどんどん増えてくる。どんな世界にも生贄は必要なのだ。
たまたま俺の話す相手が、奴らからしたらちょっと始末に負えない、…実は元カレの方こそ未練タラタラで 手を出し難い相手だから、あいつらに出来ることといったら小バエのようにブンブン集まるだけなんだけど…

「ね?一つだけ訊いていい?」
「内容による」彼女はイタズラっぽく俺に笑みを向ける、
「あ!久しぶりに俺を見た!」少しだけ顔を赤らめ「もう、ふざけるな!」と彼女、
「ね?どうしてカレとの付き合いを?」片方の眉を上げ、片方は三角のまま彼女は応える、
「始めたか、やめたか?質問は一つよ、」
「やめたか」と俺、

「そうね…カレはたぶんこの街から出ない人なんだな?つまり…生まれてきてたった一度切りの人生に賭けない、てのは思った。
ご覧の通り…カレは…この街で生まれ育った彼等は、余所者を分ける、色の違いで隔てる、それでいて、誰か突き抜ける人間が現れると掌を返したように媚びる、そんな毎日の繰り返しに、お人形みたいに 黙って彼の隣に座って見てるのが もうイヤになった…
親の保護下に在る、何もしたことのない背中を生涯愛する自信は無い。
自分だけの考え、強い意志で、何かをした とそう誇れる自分…例えそれが上手くいかなかった、成し遂げられなかったとしても…
そんな背中なら優しく愛おしく、ギュッて抱きついて顔を埋めて、大きく深呼吸できるかな?って思ったの。
何かに困る、という経験の無い彼の背中は私には痛かった…」

「キミもこの街で生まれ育った」
「でも、私はこの街を出たい…」

彼女は黄緑のiPhoneをさっと一拭きすると、それを、チェックの 短めのスカートのポケットにしまう。
「この街を出ても、このiPhoneだけは持って行く、これを見る度に、自分が何者かを思い知る為に…」
と、彼女は少しだけ頬を丸めて、三角眉を美しく広げ俺に訊いてくる、
「ね?俺くんはどーすんの?将来。知ってるよー!!色々目標持ってるって」
「どれが質問?」
「うんとね?何をする人になる?」
俺は顔を歪ませると彼女の目を見る。彼女の真似をしようと三角眉にトライするが、Mr.スポックの顔真似にしかならない、
そして、彼女の目が俺を捉えて離れない?と思うと自分の視線もそらせない、
これじゃ、質問に答えらんないわけがないのに答えの見つからないMr.スポックだ、

でもウソをつけない、ってこんな時の事を言うんだろうな?動けないよ、

「まだ決めてない…」「ウソ。」

俺は両足を揃え高く挙げると 彼女の机から 乗った時の逆回しのように振って、ポンと飛び降りる。
彼女はちょっとだけ俺を見る。何か言いたそうにして、また視線を落とす。

そして何もなかったかのように彼女は前を向いて、

俺は俺のすべき事を決めた。






昨日ね、夢の中に出てきた女子とのやりとりだよ、
ハッキリ、思い出せた夢なんて初めてじゃね?
(O_O)
つーか、知らない人なんだけど、場面場面で俺が人生で出逢った、知った人、だったかな?不思議なことに、
(p_-)
こんな夢もあるんだね?あまりにリアルでびっくりだったよ、
俺の経験値が、人生がこんな夢を見させたのかね?
(-_-)




「不思議な夢を見ましたにゃ…」
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http://m.blogs.yahoo.co.jp/kyo910yagi


※写真引用。



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