弟と話す。車買ったとか何とか…

またオレンジの変な色のか?と訊けば、「そうそう、オレンジの黒のやつ」とジョークも返せる様になってきたじゃん?

何だよ、オレンジの黒のやつ、て?ま、今回はしっかり落ち着いた色にしたみたい。

前みたいにマヌケな買い方じゃなく、しっかりローンも組んで、堅実に中古車。バカもだいぶ取れてきたみたいだな?弟よ、
(^o^)

そんな話をしつつ、弟がこんな事を言う…

「兄貴、首の手術したらどうだい?色々ネットで調べたりして、名古屋の名医と呼ばれる人にもメールしたりしたんだけど、治らないし、半身不随になることがある、つーじゃない?」

なんか、調べて心配になったらしく「貯金使っていいからさあ」とか、珍しくカワイイことも言いやがる。

でもさ、弟よ、俺はたぶん、世辞抜きにあんな奇跡的な先生にも出会えたからこそ今この状態でいられてるんだよ、

切らずに治す、てのは、やっぱ患部からしたら 切ってもし、声が出なくなったり、声が変わったりしたら、と思うと、と先生とも相談した上で決めた事だから。

祖父も父親も歌い手として、それがもう叶わない、となって、2人とも若くして亡くなったわけだから。

また歌う、という"希望"、だけは 俺は失くしたら、俺も2人同様 あっという間に死んでしまうと思うぞ。と弟に話す。

それに、半身不随の恐れがある、とは先生にも言われたよ、それでも、痛み堪えて切らずに治す道を選択したのには、やっぱまた歌う、て目標があるからだから…

弟も、切ってもまた痛くなる、完治の難しいらしい事はネット上でも学んだ上で、それでも心配してくれてるんだけど…

兄としては、手術の話は、丁重にご辞退させていただきはしたけども、非常に嬉しい思いではあった。

そこは弟に伝えとかなきゃ 罰が当たると思ったよ。

ありがとうな、弟よ。
m(_ _)m

何しろ今は、4オクターブ半の音域とか在りつつ自分の歌があるわけだし、確かに、首の飛び出た骨を元にはめる以前は、全然声出なかったもんな、実際。

歌唱力はあっても、音域が無いと、歌の表現に限界がくる。

それがあるから、知ってるからこそ怖いんだよ、本音を云えば。

それにさ、8年前なんて、下のコンビニにすら歩いて行けない日々が続いてたの忘れてないから。

ベッドから起き上がるだけで15分もかかってた。

リハの最中に、日に三度も治療に通ったりもしてたし、それが少なくとも今では無くなって、ゲロ出るほど 首の痛みのある日もあるけど、そこ越えればきっと痛みも和らぐはず、また健康になれるはずだから。

本人しかわからんと思うけど、よくここまで痛みから開放されたと思うよ。

慣れ、もあるし、痛みに強くもなったけど、それでもまたあの痛みが戻って来たら、と思うともの凄く怖いもんなぁ…

首が患部なのに、腰にくる激痛。首も 身体全体も、どこもかしこも痛む。

ただ、この痛みは人の心の本音を知るための必然でもあった。

ササーッと潮が引いて、ポツンと独り沖に取り残された、かと思えば、ずっと岩場から プカプカ流される俺を見続ける人達がいて…

歌は、普通に鈍い運動神経では、絶対に自分の身体を、発声気管をコントロールできないからね。

それは、何十年歌を習おうが鈍いまま、音の位置をなぞる程度の自己満足、からずっと抜け出せない。

机上じゃ永遠に触れることの出来ない、体力ありきの肉体労働なのよ。
♪( ´θ`)ノ

ま、ここまでやってきたんだから、きっちり、ゆっくりとだけど回復してってる事実もあるし、自分の身体と、今の周りを信じるしかないよね…

逃げずに痛みと対峙する俺。
(; ̄ェ ̄)

あ、歌はね、音の正解の位置に声を置ける、とかそんなんよりもっと大切な事があるんだよ。なんなら人前で歌う、てのはそれよりも先の事をいってるんだろうから…

それが無い、それを知らない人は、どんなに音が、位置が合っててもただの呻き、唸り、でしかなくてね…

文章にするのは難しいから、想像して音に塗れて自分で感じてください。

久々 歌の話ししてる…俺。
(^。^)


次はあれだ、弟の車で海、行こうか?

鞍手は車がないとコンビニすら行けないからね、

事故だけは気を付けろよ、

お前の病気を思うと、よくそこまで…誰かを気遣えるほど回復したんだと思うと…

奇跡、てのはもしかしたら本当にあるのかもな。


奇跡かぁ…U^ェ^U