※ 本記事はコメント欄とセットになっています。合わせてご覧下さい。
海外TVドラマ『ナイトライダー』…
あの小生意気に喋る車、【KITT】の事を覚えてる人も多い?
今回は 『ナイトライダー2 目の赤い殺人車』(S63/グレン・ラーソン&ロジャー・ヒル原作、図師千鶴 訳/勁文社) ノベライズをLog.る。
この本は単行本サイズ。
プロトタイプ【KARR】が、こそ泥に盗まれ、取り戻そうと現れたマイケルが駆る【KITT】と兄弟喧嘩する話を小説化したもの…
TV放映は、日曜洋画劇場 枠でSPとして放送されたエピソードがそうみたい。本放送では放送、再放送もなかったらしい。
DVDが今では容易く入手可能。お値段もお手頃なのでTVドラマで観たい方はぜひ。
【KARR】が登場するのは、シーズン1#8「激闘!善と悪2台のナイト2000」と、
シーズン3#5「悪魔のナイト2000 カールまたまた出現 最後の空中大勝負」の2エピソード。
【KARR】アオシマかどっかの…あと、キャラウィールのミニカー持ってます。
( ^ ^ )/□
※
「プロジェクトの最初の目的はできるだけ故障しないFLAG用自動車を作ることだった。結局は、KITTが誕生することになったがね。まず、絶対につぶれない車体にするために、NASAと協力して、合金を開発した。衝撃に強い合成物だが、まだ一般には知られていない。ところがだ、これの開発に熱中するあまり、車ができ上がってしまうまで、プログラミングのことをすっかり忘れていたんだ」
「どういうことだ?」
「KARRの指令プログラムは、KITTのとは全く違う。つまり、KARRのプログラムの発想は、壊れない車を作るということだった。だからKARRは、何としても自分を守るようにプログラムが組まれている───何としてでも、だ」
「KITTのほうは?」
「KITTのほうは、人命を守ることが絶対条件だ。KARRには、こういうフィルター機能がついていない」
「じゃあ、逃げるためには、人混みの中でも突っ込むということか?」
「倫理が絶対なのだ。人の命なんかどうでもいいんだ、KARRには。自分を守るためにはな」
※
これは、マシン(車) の話しをしているんだよね?
俺はこの手の人間をよく知っている。KARRのような自分を守る為なら手段を選ばない人間…
※
「KITTは人間に近いと言っていたが───」
「つまりKITTには他への思いやりがある。KARRは利己的で、良心がなく、きわめて危険だ。自分が危ないという情報がインプットされようものなら、大変なことになる。誰の手にも追えなくなるんだ」
※
これが人間で、こんなのと結婚でもしようものなら人生 徹底して終わり。極端な例だと、あの婚活殺人、木嶋○苗 被告、みたいな…
※
「と言うと?」
〈私に(KITT) なったつもりで考えて下さい、マイケル。たとえば、あなたの生活の中に、知らない人が入り込んできたとします。協調性のある、感じのいい人ばかりです。ところがある日突然、その中の一人が恐ろしい殺人鬼であることが発覚したとします。あなたなら、どう思うでしょう?〉
※
TVシリーズはコミカルな雰囲気が人気だったから…
どうしても佐々木功 氏のマイケルと、あのKITTの声で文章追っちゃうからね、このノベライズは温かい感じに読めちゃう。
『ナイトライダー』知らない世代には、シリアスにも、どちらともとれる小説。
そして双子の兄弟は戦い、最後はやはりKARRは…悪は滅んでしまう…
KARRには、彼なりの正義があるので、どちらが悪いかなんてのは、誰にも言えないのかもしれないけれど…
※
KARRは大きくバウンドすると、コントロールを失い、壁を破って見晴らし台に進入した。
急停止したKITTの車内に、機械的なKARRの声が響いた───「私は破壊不能!私はモデル・カー!比類なき自動車───」
KARRは崖っぷちの方へ突っ走り、ごつごつの岩にぶつかって回転した。それでも、KARRは、破壊できない合金で防護されていたので、おかしいほど無傷だった。
※
それが人なら…KARRの 破壊できない合金 とは、自分を護りたい一心の 精神の壁、殻だったり、厚顔無恥さ、とかなのだろうか?
なら、おかしいほど無傷、つまり一切傷付かない、何も感じない、てのは車よりもその手の人間にこそ相応しい表現。
なんにしてもKARRは、その自己を第一に守る、と言うプログラムの為に、同じ 破壊できない合金で防護されたKITTに体当り…追突する事ができず、自身を最優先するが故に自滅した。
自分を貫き通す為に戦う、のではなく、己の欲求を満たす為に 邪魔者を排除する事が、唯一の、全ての理由、なのだから。
それがきっと人だったとしても、KARRとどこも変わらないのではないか?
自己中心的な人間ほど、必ず哀れな末路を迎えるのは どの歴史上にも明らか…
ま、学ばず、同じ過ちを繰り返すのが人間 なんだ と言われて否定はしないけど。
※
KARRの姿がスクリーンから消えた。KITTは記録を一番前に戻し、「消去」ライトを点灯した。
「それで良し、相棒くん」
マイケルは言った。
「家に帰ろう」
※
今現在、そんなにお高い本じゃないです。
そして、今年からフジ深夜枠で『ナイトライダー ネクスト』が放送されてるみたい。
シリーズ最新作だそうだ。
ナイト2000は、ナイト3000に代わったが【KITT】の声は 当時と同んなじらしいがどうなんだ?
観なくては…(^O^☆♪
※ 引用。
海外TVドラマ『ナイトライダー』…
あの小生意気に喋る車、【KITT】の事を覚えてる人も多い?
今回は 『ナイトライダー2 目の赤い殺人車』(S63/グレン・ラーソン&ロジャー・ヒル原作、図師千鶴 訳/勁文社) ノベライズをLog.る。
この本は単行本サイズ。
プロトタイプ【KARR】が、こそ泥に盗まれ、取り戻そうと現れたマイケルが駆る【KITT】と兄弟喧嘩する話を小説化したもの…
TV放映は、日曜洋画劇場 枠でSPとして放送されたエピソードがそうみたい。本放送では放送、再放送もなかったらしい。
DVDが今では容易く入手可能。お値段もお手頃なのでTVドラマで観たい方はぜひ。
【KARR】が登場するのは、シーズン1#8「激闘!善と悪2台のナイト2000」と、
シーズン3#5「悪魔のナイト2000 カールまたまた出現 最後の空中大勝負」の2エピソード。
【KARR】アオシマかどっかの…あと、キャラウィールのミニカー持ってます。
( ^ ^ )/□
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「プロジェクトの最初の目的はできるだけ故障しないFLAG用自動車を作ることだった。結局は、KITTが誕生することになったがね。まず、絶対につぶれない車体にするために、NASAと協力して、合金を開発した。衝撃に強い合成物だが、まだ一般には知られていない。ところがだ、これの開発に熱中するあまり、車ができ上がってしまうまで、プログラミングのことをすっかり忘れていたんだ」
「どういうことだ?」
「KARRの指令プログラムは、KITTのとは全く違う。つまり、KARRのプログラムの発想は、壊れない車を作るということだった。だからKARRは、何としても自分を守るようにプログラムが組まれている───何としてでも、だ」
「KITTのほうは?」
「KITTのほうは、人命を守ることが絶対条件だ。KARRには、こういうフィルター機能がついていない」
「じゃあ、逃げるためには、人混みの中でも突っ込むということか?」
「倫理が絶対なのだ。人の命なんかどうでもいいんだ、KARRには。自分を守るためにはな」
※
これは、マシン(車) の話しをしているんだよね?
俺はこの手の人間をよく知っている。KARRのような自分を守る為なら手段を選ばない人間…
※
「KITTは人間に近いと言っていたが───」
「つまりKITTには他への思いやりがある。KARRは利己的で、良心がなく、きわめて危険だ。自分が危ないという情報がインプットされようものなら、大変なことになる。誰の手にも追えなくなるんだ」
※
これが人間で、こんなのと結婚でもしようものなら人生 徹底して終わり。極端な例だと、あの婚活殺人、木嶋○苗 被告、みたいな…
※
「と言うと?」
〈私に(KITT) なったつもりで考えて下さい、マイケル。たとえば、あなたの生活の中に、知らない人が入り込んできたとします。協調性のある、感じのいい人ばかりです。ところがある日突然、その中の一人が恐ろしい殺人鬼であることが発覚したとします。あなたなら、どう思うでしょう?〉
※
TVシリーズはコミカルな雰囲気が人気だったから…
どうしても佐々木功 氏のマイケルと、あのKITTの声で文章追っちゃうからね、このノベライズは温かい感じに読めちゃう。
『ナイトライダー』知らない世代には、シリアスにも、どちらともとれる小説。
そして双子の兄弟は戦い、最後はやはりKARRは…悪は滅んでしまう…
KARRには、彼なりの正義があるので、どちらが悪いかなんてのは、誰にも言えないのかもしれないけれど…
※
KARRは大きくバウンドすると、コントロールを失い、壁を破って見晴らし台に進入した。
急停止したKITTの車内に、機械的なKARRの声が響いた───「私は破壊不能!私はモデル・カー!比類なき自動車───」
KARRは崖っぷちの方へ突っ走り、ごつごつの岩にぶつかって回転した。それでも、KARRは、破壊できない合金で防護されていたので、おかしいほど無傷だった。
※
それが人なら…KARRの 破壊できない合金 とは、自分を護りたい一心の 精神の壁、殻だったり、厚顔無恥さ、とかなのだろうか?
なら、おかしいほど無傷、つまり一切傷付かない、何も感じない、てのは車よりもその手の人間にこそ相応しい表現。
なんにしてもKARRは、その自己を第一に守る、と言うプログラムの為に、同じ 破壊できない合金で防護されたKITTに体当り…追突する事ができず、自身を最優先するが故に自滅した。
自分を貫き通す為に戦う、のではなく、己の欲求を満たす為に 邪魔者を排除する事が、唯一の、全ての理由、なのだから。
それがきっと人だったとしても、KARRとどこも変わらないのではないか?
自己中心的な人間ほど、必ず哀れな末路を迎えるのは どの歴史上にも明らか…
ま、学ばず、同じ過ちを繰り返すのが人間 なんだ と言われて否定はしないけど。
※
KARRの姿がスクリーンから消えた。KITTは記録を一番前に戻し、「消去」ライトを点灯した。
「それで良し、相棒くん」
マイケルは言った。
「家に帰ろう」
※
今現在、そんなにお高い本じゃないです。
そして、今年からフジ深夜枠で『ナイトライダー ネクスト』が放送されてるみたい。
シリーズ最新作だそうだ。
ナイト2000は、ナイト3000に代わったが【KITT】の声は 当時と同んなじらしいがどうなんだ?
観なくては…(^O^☆♪
※ 引用。
コメント
コメント一覧 (3)
テレビシリーズでしたね。
あんな車がほしいと友だちと話していました。
今では実現可能な段階に来ていますね。
(o^^o)
それは、そっちの方がビックリ。
!(◎_◎)
今では、カーナビとか、喋りますもんね、確かに!
(^^)
高野十座
ナイトライダーの喋る車『K.I.T.T.(キット)』には兄弟が居て、『K.A.R.R.(カール)』つープロトタイプなんだけど、その不完全で未完成の兄弟にこれまた人気がある。
それは多分、ある意味人に近い、ってことなんじゃないか?
そうね、人間臭い。
_φ(・_・
人と同じく、善悪の分別が自分の理由、ってところがそう思わせるのかも…
だから、そっち側から見たら、善も悪に、悪も善だという…
そんな兄弟が出てくるわけ。
(^-^)
この小説は、そんな兄弟との兄弟喧嘩を描いた傑作。
俺は皆んなと同じく、このダメな兄弟が大好き。
(^-^)/
高野十座