さっきTVで 被災地のニュース、灯籠(とうろう) 流し をやってた。

きっと世界中の何処にも似たような風習はあって、でも何故だか 日本の夏の夜のこの行事を、俺はとても美しいと感じる…

知らない人にも解説すると、

盂蘭盆の終わりの夜、霊(たま)送りの為に、沢山の小さな灯籠に火をともし、盆の供物などと共に川や海に流す行事。習俗。

俺は一応 福岡の生まれだから、この 灯籠流し と同じ、精霊(しょうりょう)流し、てのが地元の風習にあるからかな?

だから…
この季節が来ると、いつもすごく懐かしく思う…

まだ高野のばあちゃんが元気だった頃の、G兄も俺も… 皆んなまだガキん頃の…

そんな夏の思い出…

扇風機と蚊取り線香、スイカの甘ーい香り、
仏壇にはいつも 色鮮やかな落雁、
高い空、沢山の星、
蝉の鳴く音、
同じ空気を繰り返し吸っているかの様な暑い夜気、
…焼香の乗った風…

…ロウソクの灯…

精霊流しの時に、毎年 誰か一人子供達の中からばあちゃんに指名されて、
ロウソク持たされて川まで先導させられるんだけど、
ロウソク持って遅れないよう急ぎ足で歩けば、
灯は消える、つの…
(`・ω・´)

「ほらぁ〜なん(何)しよっかあ〜!!灯が消えたら爺さんが迷うがぁ〜!!」

そーです。そん時のロウソク係は俺です。
(。・ω・)ノ゙

その時初めて、選ばれるという事は、責任が伴う。と学んだのです…
( ・Д・)

…写真に残ってるけど、
一度なんてそれはそれは立派な【精霊船】を流す、ってお盆があったよ、

1Mくらいもあるカッコいい船でさ、

俺はまだ小1だか幼稚園だったから、床の間に飾られて出航を待つその船を覗き込みながら、毎日わくわくしてその時を待ったものだよ。
(=゜エ゜=)

これが、爺ちゃんや、知らない 会った事もない古い先祖の魂を乗せて、海に出てくんかと思うと、そりゃ興奮しないわきゃない、
ノ( ̄0 ̄;)\!!!!

何しろ本物の船の縮尺模型、って出来だったから期待しちゃうよね…
w(゚o゚)w

そん時は海まで行ったんだよ、確か…

その船にいっぱい色んなもの積んで、叔父さん達や兄ちゃん達が海に運んで、で、手を離したら…

即!! …Σ(゚д゚;)

コテン、って横倒しに…(つд⊂)

真っすぐ浮かばないでやんの…
?q|゚Д゚|p

見た目は超豪華船なのに…
(T_T)

結局、中身を殆ど下ろして、最後は木材の浮力だけで ちょっと出た沖あたりで沈没してやんの…
(´;ω;`)

あの時のお盆は、爺ちゃん海で溺れたんと違うかなあ…
( p_q)

精霊流しに来てた、見知らぬ他の家族の落胆の声も虚しく、

豪華な船は、海の…結構 脚も届く その辺りに沈没て…

思い出した!しかも、ロウソクの火!点けて燃やしてたよ、そうそう…
(/TДT)/

波間の闇に映えて、 そりゃ沈没船はキレイだったけど…

爺ちゃん、燃やされた上に水浸しなんて…
(_´Д`)


その年の精霊流しはかなり目立ってたからね、うち。

帰りの車中は皆んな無言だよ、叔父さんも兄ちゃん達も…

で、帰り着いてからの…誰が言ったか忘れたけど、その精霊船を発注した人の言い訳が、

「ほら、あの大工さん、船大工やないき。」


がっはっはっはー!!
ヾ(´ω`=´ω`)ノ


…信じる信じないは、あなた次第です。
m(_ _)m