自分より随分年上のノヴェライズ、カート・シオドマクの「ドノヴァンの脳髄」(昭和32年/ハヤカワ・ファンタジィ)を読む。

この本が 自分が生まれる(G兄よりも)前に生まれ、今でもたくさんの人から愛され、読まれ続け そして、定価を上回る価値で流通し続けていることに驚愕の思い。

ボロい本だけど。_φ(・_・

しかし何しろ、S・キング御大も絶賛の本作、かなり面白かった。

ストーリーはこんなん、

主人公の科学者は、肉体から離れても "脳"だけでも体外で生き続ける事を証明すべく、丁度事故で亡くなる寸前の、瀕死の億万長者の脳髄を、まだ生きたまま盗む!

通電生理食塩水に浸け、毎日観察を続けるのだが、だんだん、自分ではなくその脳髄の持ち主の人格に取って代わられていく、

んな感じ、後は本書をごらんあれ。
(*^o^*)

3度程、映画化もされてるらしい 観たい。
(T ^ T)

あの"S・キング"をして「…いやいや、こと『ドノヴァンの脳髄』に関するかぎり、大御所たるアシモフたちすらこれに匹敵する作品は生み出しえなかった……シオドマクはどうやら唯一無二の存在らしい。」(スティーブン キング 死の舞踏/福武書店、より引用)

なんて言わすんだから凄い。
!(◎_◎;)

ただ なんだか所どころ難い、漢字も古いし、言い回しもね、こんなん、


「事実のデータを集めているんだ。ドノヴァンの脳に包括される現象いつさいの相関的な位相を知つたら、われわれの通常の思考過程と並置して考えることができるし、現在は解答できない多数の疑問をはつきりさせることができる。僕は、かつていかなる人がやつたよりも遥かに深く人間の意識の領域を持つているんだよ」("つ"、は全て大。原文ママ)

馴れるまで、読み進めるのに結構苦労した。
(´・_・`)

しかし、あ〜頭が痛い。これはもしかして、"ドノヴァンの脳髄"がなにやら思念波を俺の脳に送ってんのか?

んなわきゃ無い (T ^ T)

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※ 引用。
('09/10・15) log