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新聞記者の林正夫とそのフィアンセ保科薫は、突如ニューヨークを襲った"空飛ぶ円盤"が銀座上空を超スピードで通過するという事件に遭遇した。正夫は原子物理学者・大槻博士への取材によって、円盤の怪光線にも耐えられる特殊金属が匿名の科学者によって完成しつつあるという極秘情報を掴む。この大槻博士は空爆で死んだ薫の父・保科博士から託されて薫の父親代わりを務めている人物でもあった。翌朝、赤坂にそびえ立つテレビ塔を仰ぎ見た人々は仰天した。そこには空飛ぶ円盤が塔の先端にピッタリ止まって巨大な傘を広げていたのだ。
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円盤の周囲1キロに退避命令が発せられ、逃げ惑う都民と入れ替わりに警官と自衛隊が集結した。しかし円盤は明滅を繰り返すばかりで行動を起こさず、ただ沈黙を守っていた。そんな時、パトロール中の自衛隊員がテレビ塔の真下に昆虫のような顔を持つロボットを発見、驚いた隊員は自動小銃でロボットを撃ったが、びくともしない。
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ロボットは静かに頭を隊員の方へ向けただけで、まるで誰かを待っているかのようにその場を動こうとしなかった。
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防衛本部でその報告を受けた大槻博士は、正夫と薫、それに科研の黒井博士と一緒に現場へ急行し、そこで怪ロボットの威容を目のあたりにした。黒井博士がテープレコーダーで音声記録を始めるのと同時に、意を決した大槻博士が危険を顧みずロボットのそばへ近寄っていく。やがて立ち止まった大槻博士はロボットに向かって呼びかけた。「原子核研究所の大槻だ。もし我々の言葉が分かれば何か言ってくれ……」すると、怪ロボット顔面のシャッターがサッと開き、中でネオンのような灯が揺れるのが見えた。
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「先生、あぶないっ!」すわ攻撃かと大槻を庇って身構える正夫。その時、怪ロボットからは異様な音が発せられ始めた。それはまるで何かを話しているかのような、ある種の言葉のようにも聞こえる異音であった。やがてその音が止むとロボットの顔面のシャッターが閉まった。一同がホッとしたのも束の間、上空の円盤がビーッという金属音を上げて一条の光線を発射、その光線にキャッチされたロボットは、吊り上げられるように上空へと舞い上がっていく。
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それを実況しようと報道へりが不用意に近づいていった時、ロボットの顔面シャッターが開いて怪光線をヘリに照射した。ヘリは白熱光に包まれたかと思うと、爆発音を響かせて大空の塵へと消えた。ロボットを収用し終えた円盤は、折から飛来した駐留米軍のジェット戦闘機3機に向かっても怪光線を放った。機銃攻撃も功を奏さず、次々と空中で消滅していくジェット機。周囲の非行物体を一掃した円盤は、行き掛けの駄賃とばかりに、国会議事堂とテレビ塔へも怪光線を浴びせ掛け、東京のシンボル2つを破壊して大空の彼方へと飛び去っていった。
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怪ロボットの発した異音の正体が「イズホシナ」に対する警告文だと知った正夫は、死んだはずの保科博士が実は生きているのではないかと大槻博士に尋ねた。驚いた薫にも懇願されて遂にそれを認める大槻博士だったが、世間から身を隠した理由については直接本人に聞けという。翌日、伊豆の別荘を訪れた2人は保科博士の助手を務める大杉青年にエスコートされ、地下深くに建造された保科博士の研究室へと招き入れられた。そこでまず2人が目にしたものは、格納庫に横たわった、デルタ翼を持つ巨大な万能ロケット機R1号だった。
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2人を暖かく迎えた保科博士は、左目と左腕を失っていた。戦争で瀕死の重症を負った博士は研究が悪用されることを恐れて地下活動へと転じたのである。正夫は博士に円盤を撃墜できる武器がないかと尋ねると、すでにXQ 陽子破壊砲が完成しているという。だがこれは地上4万キロの宇宙空間でなければ撃つことが出来ない危険な兵器であった。再び現れた怪ロボットから10日後の襲撃予告を受け、所員たちはR1号の完成に向けて余念がない。一方モーターボート遊びに興じていた正夫と薫は海中から円盤が浮上してくる現場に出くわしてしまう。
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2人の危機を知った保科博士は円盤に向けて誘導ロケット弾を発射。ボートは怪光線で破壊されたが2人は間一髪で海へ飛び込み無事だった。ロケット攻撃で円盤は衛星軌道上へと退避し、数日後に迫る襲撃予告の日まで世界中の天文機関による緊迫した監視体制が続けられることとなった。防衛本部に招聘された大槻博士を駅まで送り届けた正夫と薫は、その帰り道に立ち寄った海岸で再びロボットに襲われる。ロボットは失神した薫を拉致しようとするが、死に物狂いの正夫に奪い返されると、それ以上は何もせず海中に姿を消していった。
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そして遂に円盤の襲撃予告日がやってきた。まず手始めに香港が怪光線の洗礼を浴び焦土と化した。続いて日本列島を北上し始めた円盤は、逃げ惑う人々を一顧だにせず淡々と工場施設を破壊していく。怪光線を浴びてすっ飛ぶ建築物や橋梁の数々……。
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伊豆の研究所ではR1号が最終調整を終え、黒い宇宙服に身を包んだ正夫と薫、大杉助手ほか10数名の乗員が機内に乗り込んでいった。保科博士はそれを見届けると独り黙って研究室へ戻ろうとしていたが、その通路上で博士は再び侵入してきた怪ロボットとバッタリ鉢合わせをしてしまった。
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円盤がもうすぐ伊豆へ到達することを知った保科博士は無我夢中で怪ロボットと組み合ったが、致命的な一撃を受けてしまった。必死の力で逃げる博士、歩みは遅いが確実に博士を追い詰める怪ロボット。博士は這うようにして研究室に転がり込むとドアに鍵を掛けて籠城し、R1号に指示を出す。「円盤がまもなく来る……わしにかまわず発進せよ!」研究室へ駆け戻ろうとする正夫を叱りつけ、なおも発進を命じる保科博士。今まさに破壊されようとする研究室のドア。断腸の思いで博士の指示に従う大杉助手、悲痛な思いで父に呼びかける薫。
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遂に怪ロボットがドアを破って研究室へ乱入してきた。R1号の乗員へ最後の指示を与える保科博士。「林君、薫を頼むぞ。ではR1号の諸君、さよう……」通信はプツリと途絶えた。後ろ髪を引かれる思いでR1号が海底格納庫の扉を出たのとほぼ同時に、伊豆上空へ到達した円盤が怪光線を発射した。海底火山のような大爆発が湧き起こり、地上を含めて全てを吹き飛ばしていく。轟々と荒れ狂う海面……だがその海底には悠然と進むR1号の機影があった。空中で静止した円盤の前に突然、海中から躍り出て円盤に猛然と襲いかかるR1号!
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円盤は怪光線を放つもR1号に傷一つ付けられない。空中戦はしばらく続いたが、やがて円盤は急上昇を始めた。後を追うR1号。見る見る遠ざかる地上……必殺兵器XQ 陽子破壊砲を撃てる高度4万キロにR1号が到達するのが先か、それとも円盤が逃げ切るのが先か……
(後略)

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俺私物、
『別冊映画秘宝Vol.2・特撮秘宝』(洋泉社 刊) より引用。

なかなか、「地球最後の日」、や「緯度0大作戦」に雰囲気の似た作品、そんな印象持ったわ、
(゜.゜)
この映画の 誌上ロードショーがある、それだけで、最近はめったに買わない本を買ってしまった…
(T_T)
それにしても待ち遠しいよね?DVDが、
(⌒‐⌒)
🔘
(空飛ぶ円盤 恐怖の襲撃…は、どした?
http://13shoejiu-the.blog.jp/archives/51468539.html)
🔘
(『空飛ぶ円盤恐怖の襲撃』は?
http://13shoejiu-the.blog.jp/archives/51629911.html)
🔘
(『シェラ・デ・コブレの幽霊』探してしまった…
http://13shoejiu-the.blog.jp/archives/51700124.html)