『ねじの回転』(1898) が何故あんなにも高い評価で恐れられているのかわからない。

自分には岩井志麻子氏の『ぼっけぇ、きょうてぇ』('02) のがどんなにか、ぼっけぇきょうてぇ から…

これはその『ねじの回転』のリメイク? 前日譚かな?(従って本書は『ねじの回転』の前編という体裁をとっている。(解説より。)) だって。

今回は、マイクル・ヘイスティングス著『妖精たちの森』('71、'72・三版 / 高見浩 訳 / 角川文庫) のlog。


ヒキガエルは依然としてタバコの吸い口をくわえていた。皮肉な笑みをたたえたクイントの目が子供たちを見守る。ヒキガエルがそれほどぶざまな大きさまでふくれあがるとは、フローラは思ってもいなかった。いまやそれはふくれるだけふくれあがり、さながら緑色の風船のように皮膚も透けてみえ、その表面がからだの鼓動に応じてふるえていた。目をぐったりと閉じながらもタバコをしっかりくわえてうずくまっているヒキガエルは、醜悪としか言いようがなかった。クイントは無言のまま手を振って、子供達に注意をうながした。


近年、WOWOWかなんかの放送で観たんだよ『妖精たちの森』('73/英)。

覚えてるのは、マーロン・ブランドのロン毛と、死体、子供達…


何も起こらなかった……が、次の瞬間ヒキガエルの鼓動がにわかに早まり、嘔吐に似た動作が起こったとみるまに……

それは破裂した。ピシャツという音がした。漿液(しょうえき)にまみれた緑色の内臓が草の上にこぼれ出た。頭部はさながら切除された膿瘍のように速くにはね飛び、体液と肉片をあたりいちめんにまき散らした。水気を失って力なく開く両眼……


こんな、なんか神経にじわじわ触る感が冒頭辺りから…
(~_~;)


フローラは再び気を取り直した。彼女は兄の言葉ならことごとく信じこむ少女だったのだ。
「ええ、そうよね」……


おおまかなストーリーはこう…


両親を事故で失くした幼い兄妹が叔父と暮らす田舎の屋敷ブラス邸。
下男のクイントは無学で野卑な男だが、この兄妹には好き理解者。力ずくで犯したが 家庭教師のジェスルと 次第に深く愛を知っていくクイント。だが屋敷の実権を握る女中頭が二人の仲を裂こうとする時、兄妹は二人を永遠の愛で結ばせようとする。
(allchinema より引用。)


要は、無邪気であるが故に怖いガキんチョ?みたいな話しなんかな?


「だからさ───あれはヒキガエルのほうでそうしかったんだよ」うんざりした顔で言うと、
「でも死んじゃったじゃない、あのカエル」
「クイントが言っただろ、フローラ。あのカエルはタバコが好きで好きで、それで全部吸わずにはいられなくなっちゃったんだ」
「こわい」
「こわくなんかあるもんか、あいつはタバコが気に入ったんだ、クイントがそう言ったじゃないか。自分で死んでもかまわないと思うほど、あの煙を愛していたんだよ」
「愛して────?」
「愛っていうのはね、死ぬことなんだってクイントが言ってた。愛は殺すことなんだ」


ふむ。頭でっかちのマセたガキだ。
(-。-;


相手をいらいらさせるのに十分な間合いをとってから、「ぼくらは愛の営みをしていたんだ」
「どんなふうになさっていたんです」グロース夫人は声を荒げた。「その愛の営みとやらを?」
「簡単だよ。フローラを縛りあげてなぐりつけたのさ。そしたらこいつが大声を出したんだ」


少年は低く身を屈め、両手を前にのばした。さらに一歩下に降り、男の目と鼻の先に立ったところで両腕を高々と振りかざした───そして、握りしめた石を男の頭めがけて、骨も砕けよとばかりたたきつけた。
クイントはくずれるように、ゆっくりと地面に倒れた。その瞬間、痛みは感じなかった。生暖かいものが額から噴き出すにつれて動作は緩慢になり、反射的に身を守ろうと突き出した手も────
「あのひと、愛しているんだ……」
───攻撃を防ぐことができず、再び襲いかかってきたものの正体を見きわめられないままに、またしてもそれは彼の頭に打ちおろされた。衝撃を感じ────知覚が働き───一瞬意識がさえわたり────まさかと思いつつも───それがマイルズだとわかると────信じられない思いが頭の中に広がった。
マイルズは石を振りおろしつづけた。頬骨がぐしゃっとつぶれた。彼は身を起こした。感覚が麻痺している。からだが自由にならなかった。そして、身内にわきあがる、すさまじい苦痛。


頭のでかいガキんチョの、怖い勘違い、って話か?
映画の中で…ガキの浅はかな思い込みで ありがた迷惑に殺られちゃうクイントを演じたのが、マーロン・ブランド。

T・トライオン原作の『悪を呼ぶ少年』('72/米)とか、『ザ・チャイルド』('76/スペイン) 系の話しだったんか?

このお話は『ねじの回転』へと続く。
(; ̄ェ ̄)

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※ 引用。