なんと好い映画。素晴らしい。
(^_−)v

マシスンの、原作【四角い墓場】をlogってから、毎月…今月も、しっかり検索ランク入りしてる理由が何故だかわかった。

これ程の映画なら、毎度 俺の検索ランクにも引っかかって当然だよ…

いろいろ凌駕してる。いや、もち原作という発想なかったらこれは生まれなかったろうけど(それは、作詞作曲と同じ)…

そう!この映画観て、色々気付いたことがある。
まず ヒロインのベイリーが主人公と年相応なのがいい…スライの時のエイドリアンみたいに、リアルってそーいうのも指すんじゃないか?

人生ダメダメの元プロボクサー、チャーリー=ヒュー・ジャックマンは、昔の別れた妻が亡くなったと連絡を受け、まとまった金 欲しさに息子マックスを、現在の親権者、亡くなった妻の姉の夫に(内密に) 、10万ドルで養育権を引き渡すと持ちかける。

「8月27日には、あの子を返してね」
「約束する」

旅行の間 預かることを条件に(当初半額の5万ドル、残金は引き渡しの時点で受け取る約束で) 息子(11) を迎える酷い父。

「チャーリーだ」
「………………」

「久しぶりだな…俺はお前の…」
「この詐欺師…」

「キツいねー」
「二人の行き先知ってる?(イタリア?) そうだよ!なのに僕はお前とこんな所…」

「マーヴィンにいくら貰った?」

「何か勘違いしているようだなぁ…」
「してない。ちゃんと教えろよ!」

「5万ドルだ。いいかぁ、お前をデブラ(叔母)に渡すかわりに5万ドル貰った。わかったらもう黙れ!」

「僕を売ったんだ…」

「人聞きが悪いぞ。(そうだろ?) 違がーう、お前の世話代だ」

「半分よこせ、世話しなくていい」
「それでどうするつもりだ?」

「僕は平気だから金をくれよ」
「8月にお前をニューヨークへ連れてく約束だ」
「デブラ叔母さんとの約束?」
「………… 」

「僕を売ったんだろ?半分は僕の金だぞ!」

「金なんか無ーい!ロボットを買ってスッカラカンだ!わかったか!もう無い!」

父子、久々の…最悪の再会シーン。

この映画はあれ、日本通だよね、かなり。『ロッキー』、ボイドの『チャンプ』はもちろんだけど、『明日のジョー』や『タイガーマスク』『がんばれ元気』なんかの影響もある様に思うから。
d(^_^o)

チャーリーがマックスの養育権の前金と引き換えに買ったノイジーボーイ(ロボットボクサー) なんて、ブラジリアン柔術さながらに、身体にでっかく"超悪男子"、なんてペイントしてあるし…

「ノイジーは日本にいたんだろ?あっちと違ってここのロボットはツワモノ揃いだぜ」

なんて台詞もある。このノイジーはその言葉通り初陣で、散々な目に合ってスクラップになる。

登場シーンのBGMが、フジのPRIDEのテーマ曲、【レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン】の『ゲリラ・レイディオ』と似てるし、あれのアレンジだわ、絶対。

ボロボロにされたノイジー。チャーリーはもうダメだ、とすぐ投げやりな台詞を吐く様な父親。

「じゃあ捨てればいい。いつもそうなんだよな、いらないものは捨てるんだ」

と、息子マックスの一言一言が、父の胸に突き刺さる。(貴方は、実の息子さえ捨てた。)

チャーリーは、そんな真っ直ぐな息子の言葉で、たぶん本人も気付かないうちに、少しずつかつての情熱を取り戻してゆく。

またロボットボクサーを手に入れるために、スクラップ置き場へとパーツを調達しに、盗みに入る2人。

そこでマックスは、深く崖の様に掘られたゴミ捨て場の穴に落ちてしまう。

と、途中に突き出たロボットの腕!にひっかかるマックス。なんとか底まで滑り落ちずに助かった。

「チャーリー、ロボットがまるごと埋まってる」
「だからなんだ、もう行くぞ!」

「これのおかげで助かったんだ…」
「お前の命を救ったのはそいつじゃなくて俺だ。さあいくぞ」

「いいからここまで台車を持って来て。ウインチで引っ張り出す」
「ゴミを持って帰る気か?台車は自分で持ってこい!俺は知らん!」

一晩かけて、命の恩ロボを掘り起こしたマックス。これがこの父子と、旧型のスパーリングロボット、2人の運命を変えるロボット、
との出会い。

だが、こんな旧式で何ができる?アンタもあたしももう終わり、だと、幼馴染のベイリーにまで三行半を突きつけられるチャーリー。

「でもあと一つだけ残ってる。あの子が見つけたロボットだ。ちょっとだけ見てくれ、頼む」

自分がボクサーに成った、ボクシングジムの娘ベイリーは、チャーリーと子供の頃から一緒に育った。

チャーリー親子は、存続の危ないこのジムに居候させてもらっている。

「僕のロボットだ!僕が寝ないで土の中から掘り出したんだ。僕のものだ」

「模倣機能が付いてるんだ。珍しいね」と、マックスに優しく話かけるベイリー。

この声優さん、妙に個性あるな、好いな、と思ったら、その声の出演はなんと"天海祐希"!その人。声の出演テロップじゃ、なんとチャーリーとマックスの上!一番上!
(^^;;

その旧型のスパーリングロボットを洗車用の水吹くやつでシャワーすれば、そのボディには、日本人には特になじみ深い名前が刻まれていて…

「ATOM…」

チャーリーとマックスはこの"アトム"と、再び戦いの世界へと身を投じることになる。

偶然にもアリーナには世界王者が試合に来ていて…その名は日本の…特に大阪のプロレスファンに馴染み深い"ゼウス"!

「ゼウスは…自立的に動き戦闘中に進化する。適応OSで 敵の行動パターンを認識し、
ファイトコードを瞬時に書き換えるのだ。瞬時にだ」
と、開発者のいけ好かない東洋人マシド。

いつかはこのゼウスと戦いたいと夢みる様になるマックス。

そして動物園での"ピンヘッド"操るロボットとの戦い。

「僕のロボットだ。僕が操縦する」

そして、打たれ強いだけのスパーリングロボット、アトムの初陣は、マックスの操縦、で劇的初勝利。

この試合のおかげで次戦も決まり…徹夜してプログラムしてみたり、模倣機能で、ロボットにロボットダンスを教えてみたり(ぴったりハモる。あたしまえ)

音声認識機能を組み込んでみたり…
「左パンチ、右アッパー!やったねー!」

マックスは、プログラムにも非凡な才能をみせる。
父がかつてプロボクサーだったことを知ったマックスは、チャーリーにこれらの機能を使った、アトムにボクシングのレクチャーを頼むのだが…

ダンスを試合前に踊ることを交換条件に、一度は断った…ボクシングをアトムに教えることになったチャーリー。

そこからは連戦連勝、ラジオ出演を機に、ゼウス陣営はアトムを20万ドルで買う、と申し出てくる。

この辺は一作目の『ロッキー』ぼいわ。
(^_^)

マックスはアトムは絶対に売らない、と申し出を蹴る。

金をベイリーに仕送りし続けるチャーリー。ここはちびっ子ハウスに送金し続ける『タイガーマスク』だね。

で、プロ初試合も勝利し、まとまった金も手に入れたのだが、以前に借金を踏み倒した相手にその日稼いだギャラを全て奪われてしまう。
「お前のダチはウジ虫野郎だぜ」

「僕の父さんだ!」

初めてチャーリーを父親だと認めたマックス。感動する。

この件で、自分と一緒に居たらろくな事にならないと、チャーリーはデブラの元へマックスを返そうとする。だが約束なはずの残りの5万ドルは受け取らない。

「金はいらないよ」

これ受け取ってたらそれは現実。映画じゃない。

そしてチャーリーはマックスとサヨナラ。

「喋りたくないなら構わん。俺が喋る。何を言って欲しいんだ、ごめんなさいか?いやこうなる事は最初からわかってたはずだ。お前が勝手について来たんじゃないか、そうだろ。本気で思ってたのか?俺とお前と ゴミためから拾ったガラクタロボットでずっと一緒にやってけるって。お前は俺がどんな男か忘れてる。
……………………お前にはもっと……………善い未来がある……

頼む何か言ってくれ、俺だって頑張ったんだ、どうして欲しいんだ!」

「僕の為に戦ってほしかった。ずっとそれだけだった…」

夢から覚めたみたいに、叔母の元へと戻るチャーリー。

チャーリーもベイリーの元へと帰り、ことの顛末を打ち明ける。

この…美人じゃないが、心から素敵な女性と話すうちチャーリーは、マックスが自分の息子で、そして何より大切な相棒であることにも気づき…
「がんばれ!チャーリー」…

ベイリーに背中を押され、vsゼウス戦に向け、意を決し息子を迎えにいく。

ノックするチャーリー。フテくされた顔でいきなり現れるマックス。想定外の展開に面食らうチャーリー。

「よし、あぁ…いいか…お前は…俺に捨てられた、と思ってんだろ?確かに最初はそうだった…」

「で 僕を売った」

「チャーリー!勝手に、ここに来られちゃ困るわ」と後ろからついてきた叔母デブラ。

「わかってる。あぁ…マックスの親権はそっちにあるんだし、俺はろくでもない父親だった。でも、もし好けりゃ……その償いをしたい………そう…どこまで話した?」

「僕を売った」

「そうだ、あぁ…確かにそうだ(え?待って、何?)」
「それから殴られた」
「それでトラックの荷台で寝た。最悪だった」
「それに危ない」
「もの凄く危ない。そうさ、わかってる。あぁ…悪かった」

「その為にきたの?悪かったって言いに?」

「いや違う。いやそうだ。そうだ。………でも違う。お前の気持ちがわかった、って言いにきた。…そうさ…時間はかかったがわかった。お前はとても辛い思いをしてた時に、俺は側にいなかった。肝心な時に…お前の母親は……」

「すごく善い人だったんだね?」
「………そうだ」

「最高のママだ…」

「あぁ….そうだ…………本当に残念だ…もう居なくなってしまった。……それで……過ぎた年月は取り戻せないが、今俺はここに居る。……お前にやる気がありゃ、闘う準備は出来てる」

チャーリーがマックスの目線から身体をずらすと、ちょっと後方にはアトムの姿。近所の子供達がこの今話題のロボットボクサーを取り囲み見上げてる。

アトムはまるでマックスを見つめるかの様に、迎えに来たかの様に、青く優しい眼を向け じっと立ってる。

「ゼウスと試合だ」「えっ?」

「いや、俺じゃない。お前が、ゼウスと闘う」満面の笑みのマックスとチャーリー。

「どうだデブラ?今回だけ行かせてくれ」

そのビッグニュースを、マックスの実の父親から聞かされて、デブラも断れない。

「一晩なら」…

「一晩だけでいい、ありがとう………はぁ、好かった。ボロボロにやられるかもしれないが、カッコよく倒れようぜ。……いいな…どうだやるか?」

チャーリーとマックスの再会。そして仲直りのファイブファイブ!

リアル・スティール選手権。

大方の予想を覆し、アトムはまだリング上に立っていた。

最終ラウンド、イキイキとリングサイドでシャドーをするチャーリー。その姿を誇らしげに見つめる息子…

判定。アトム、ゼウス、ゼウス。会場はブーイングの嵐…
「ゼウスは、今も無敗の王者です」ブー!!


リングアナに請われ、インタビューに応えるるマックス。
「みんなのチャンピオン?いいんじゃないかな!」

若干ネタバレしちゃったけど、この映画の魅力はその繊細な描写、にある。エンディングがどう、なんてのは問題じゃない。そこまでの過程を見なきゃ意味がない。

気になった方は、ぜひこの映画をじっくりと観て欲しい。

久々何度も涙が出た。感動の。
(T . T)

.。o○.。o○.。o○.。o○
「ハンバーガーは嫌いだって言っただろ?」とマックス。

「ブリトー!」と、チャーリー。




※ それぞれの会話、発言は、ウォルト・ディズニー・ジャパン『リアル・スティール』('11/米) BDディスク、日本語吹替音声より、引用。



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俺log検索ワードランキング、最近1位多いね『四角い墓場』より
http://blog.livedoor.jp/takanao89/lite/archives/51681334.html

再録・リチャード・マシスン『スティール《Steel》』(四角い墓場) 画像あり。
http://blog.livedoor.jp/takanao89/lite/archives/51635638.html