冒頭のベトナムのシーン、スタン・ウインストンの切株仕事はしっかりあります。
_φ(・□・;)

B級にしてカルト、少なくとも『ジョニーは戦場に行った』(検) の焦燥感はよりはストレスも少なく、もっとやったれ!と元気もらえる映画。

友情を信じたくなる。

江本孟紀氏の、スティックトーク(棒読み) が涙を誘う(でも逆に、そのおかげ?声が意外と主演のギンティにはまっている) 幻のテレビ吹替版【炎のエクスタミネーター】のレビュー。

俺 待望の『エクスタミネーター』('80/米、HDリマスター版/ホラー・マニアックス) からのご紹介。


物語の舞台はNY。主人公(ロバート・ギンティ)は、ベトナム戦争で命を救ってくれた友人を、街のチンピラどもに植物人間にされる。怒るギンティ。彼はベトナム仕込みの殺人ワザで復讐することを誓う。手始めにチンピラを一人捕え、尋問したあげくに火炎放射器でバーベキューにする。そして乱交パーティーに興じるチンピラたちのアジトに乗り込み、M16で皆殺し(実際は瀕死) にしたあと、ネズミの餌にする。この一件で勝手に正義に目覚めたギンティはテレビ局に、
「もう放置できない、悪党どもは処刑する。エクスタミネーターより」
と書いた手紙を送る。以降、マフィアのボスを大型ミンチ機で挽き肉にしたり、(それってベトナム仕込みか?)といった相変わらずの丁寧な仕事で、NYの夜の生活指導を勝手に担当する。
※(日常洋画劇場/洋泉社【ロバート・ギンティの『エクスタミネーター』全仕事】より引用。)

いやー、昨今の3Dだの ド派手CGとかを期待してたら目を覆う惨状、と言っちゃえば この映画 がそうなんだけど、そんな話題作、大作しか観ない、って人はあっさりスルーしちゃってください。

俺は、映画ってのは、小綺麗な俳優やCGなんてのこそオマケだと思ってるんだけどね…


「話がある……さっき…マイケルが襲われた…」
「…ええっ!?」とマリー。

「……首の骨が折れた……」
「ほんと……」

「全身が麻痺しちまってる…」
「ウソよぉ…」

「…一生○×○×○×かもしれない、気の毒だけど…同情するよ……」


…街のチンピラの窃盗を止めたマイケル、逆恨みか、ただ黒人だということからか、仕返しされ、マイケルは 幼い娘と恋人?奥さん?を残したまま植物状態にされてしまう…

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そしてマイケルに、ベトナムで何度も命を救われた親友のジョンは、友の復讐の為に立ち上がる。


「言うことがあったら何でも言ってみろろっ!」

「今朝のことは悪かったと思ってるけどおめぇには何もしてねーだろ?、○をちょいと痛めつけてやっただけじゃねぇか!」

「……エラそうな口をきくな!あの男は俺の一番の親友なんだ!」


下膨れで有名な主人公、一見優男のジョン(ロバート・ギンティ、享年60) がキレたから怖い。この手のおとなしそうに見える人間の内面が滲み出てもうノンストップ、誰も止めらんない…


「なあオッサン!チキンの売り物があるんだけど?」扉を開けるポン引き。

「なあ?男の子2人、六つの子と八つの子、お袋は死んだ、10日前にヤクのうち過ぎで、身内はいねぇから後腐れも無し、せいぜい安くしとくぜ。…一人500でどうだい?え?」とジョン。

「悪い話しじゃねぇなあ…顔見て良けりゃ買うよ、へっ写真あるか?」

「…………心が腐ってっと息まで臭ぇや…」

「おいお前何言ってんだぁ?これが俺の商売よぉ」
「ハハッ、そいつは偶然だぁ…俺もこいつが商売でなぁ…悪いけど目一杯やらしてもらうぜ!!」


と言ったかと思えば、ボコって次のシーンにはもうベッドに縛りつけ、ライターのオイルかなんかをチューチューかけてる。で、デブの変態議員に目撃されようが軽く一瞥、サラッとまだ生きたままのポン引きに火をつけちゃう。

なにが強烈かって、火をポン引きの身体に着ける場面は直接見せないんだけど、その後の現場検証のシーンで…ベッド上に焼け焦げたポン引きの遺体が乗っかってるんだけど…その丸焼けの股間の先から、まるでストローで煙草の煙を吹き出すみたいに…映るあいだ何度も煙が吹くんだよね、ププーッププーッて…

それにはゾゾーッとした、さすがに…ホンモノを見たことあるな、って感じの仕事っぷり。


「…やっとマリーを説き伏せて…金を渡した…もう子供の心配はない。」

「診断の…結果を聞いたよ。会いたいてのはその事だろ?……」

「俺たち2人は、ベトナム以来助け合ってきたよな?」

「だからもし…このシステムを切って欲しいんなら、そう言ってくれ。……切ってやる」

「そいつが望みなら、瞬きを二度してくれ」


命を自ら終わらせて欲しいと、親友に 大きく二度瞬きするマイケル。

ジョンは、生命維持装置を破壊し、病院を出る。

なんとも言えないシーンだった。ジョンのたんたんとした芝居、日本語吹替のエモヤンの抑揚の無い冷たい声が妙に合ってて…

儚く切ない、冷たいシーン。

タレントの声優起用っていつも物議を醸すよね、ルークだっけ?の渡辺徹 氏しかり、ブルースの藤岡弘 氏しかり…

でも、こんな風にたまーに、奇跡的に、結構良いやん、てのもあるのね、棒読みなれど…

と、まあこんな映画。俺の忘れらんない一本、てことにしといてほしい。

色んなダメ、が合わさって、たまたま奇跡的な映画に成立してしまった、てのがこの『エクスタミネーター』かな?

主人公のギンティの下膨れしかり、日本語吹替の江本孟紀 氏の抑揚の無い吹替までもが奇跡を呼んでる、としか言いようがない。

でも、この映画に流れる熱い友情は、稚拙や及ばない、を飛び越えてさらに、清々しい事に変わりはないわけだから、

なんで支持されてるか、だから俺にはよくわかるよ。

友情、を感じない、哀れさ つーか、欲 塗れのマヌケさ、に辟易しない人間のがおかしいもん、どう考えても。

弟にも観せてやろう。友情は、互いを信ずればこそこんなにも熱く命懸けで、

そして、カルトムービーとは一体どういったものを指すか。

てなわけで、今回はおしまい。
m(_ _)m

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※ 日本語吹替TV音声、映像より引用。



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