ガキんころ…冬休みだよ、

伊勢丹前でブルース・リーの打つべしパペット(手を入れて、レバーを親指で押すと、パンチが飛び出すやつ)、を売ってる映画館の出店?で、それを売るのを飛び込みで手伝わせてもらって、いくつ売ったらひとつください、みたいな…

結局、ノルマは果たせずに、ポスター貰って帰ってきたんだけど、バイトつーか、報酬を得る為に、知らない他人の大人のお手伝い、みたいな事をしたのはそれが人生初。

俺には、ブルース・リーは、そんなに世の中甘くないな、的 想い出の初体験てことだね。

その時の映画が『燃えよドラゴン』('73/英・米)。

もう日本でこの映画公開時には、ブルースは故人だったね。へぇーそーなんだー、って映画 観なら思った覚えがある。

それ以来のファン、つーか男子でブルース・リーをキライな人はあまり聞いた事がないよね。

で、今もこの本を持ってる。

『小説・燃えよドラゴン MOVIEノベルズ』(S58/秋田書店、マイケル・オーリン著/日野康一 訳) 初版。

当時の定価は680円。今じゃその10倍以上ださないと買えない。ビックリ。
!(◎_◎;)

巻頭には16頁のカラー写真があって、秋田書店の大全科シリーズの流れを汲む?面目躍如な作り。

ほぼ全頁に渡って、文章の合間にもモノクロ写真が掲載されてて、MOVIEノベルズの冠に偽りナシ。

小説+フォトストーリー?な感じ。
(^-^)

巻末にも、約30頁ものブルース・リー伝記?みたいな彼の紹介もあって、なにしろ親切丁寧な本。

高野十座にはお宝。
( ^ ^ )/□


相手は、長髪のすき間から、これまた鋭い眼光をとばす巨漢の若者。二人とも、黒いブリーフ一枚だけで、手にはグローブをつけた丸裸に近い姿であった。かたずをのんで見守る僧たち。
二人の闘いは、礼から始まった。正面の高僧に礼をし、向かい合っておたがいに礼をしてからかまえた。英国秘密情報局の高官ブレイスウェイトが、高僧の隣で、目を光らせている。試合の開始をつげる拍子木が鳴った。
長髪の巨漢が足で牽制をしかけると、つぎの瞬間、リーの強烈な右フックが顔面にとんだ。よろけた巨漢の右足をさっとつかんだリーは、その足を高く持ちあげた。長髪をふり乱し、巨漢はもんどり打って転倒した。


映画冒頭のこのシーン、長髪の巨漢て、サモハン・キンポーだよね、夢の対決、ドラゴンvsデブゴン。

最も有名な、監督ではなくブルース本人が追加したシーンはこんな感じ…


リーは、ゆっくりと立ちあがった。少年は両手を合わせて礼をする。リーも礼を返す。
「けってみろ」
とつぜん、リーの鋭い声がとんだ。少年もまた、武道を修行中であった。少年は、右足を高くあげてリーにけりを入れた。
「なんだそのかっこうは?けるまねか?」
リーは自分の頭を指でさした。
「いいか、おまえのは気合いが抜けているぞ。それに、大切なことは頭を使うことだ。もう一度やってみろ」
少年は同じように、けりあげた。
「気合いをこめるんだ。頭を使え、カーッとなるな。もう一度」
少年は二度、三度とけりかけてくる。身軽なこなしで応戦するリー。
「そうだ、少しはわかったか……」
「えーと……」
少年は、不満そうに指を口にあてながら、そっぽを向く。とたんにリーの一撃が、一瞬のスキをついて少年の頭を打った。

「考えるんじゃない、肌で感じとるんだ」


お笑いの人とかが必ず真似る
「Don't Think. Feel!…」の所だね、だが好いのはこの先、文章だと更に…


リーは、歯を見せ、口をしかめながら少年をさとした。そして少年の頭をまたピシッと打ち、指で空をさし示した。

「いわば、指で空にある月を指さすのと同じだ。違う、指を見るんじゃない。指にこだわっては、その先にある美しいものを見失ってしまう。どうだ、わかったか」


真理だ。認識と存在、命題と現実の事態の相互が一致、整合している。

当時 映画観て、なるほど、と思ったガキンチョが、大人に成った今もそれを覚えてると良いんだけどね。


いちばん前にいた男が、ヌンチャクでリーに打ちかかる。リーはそのヌンチャクを右の棒にからませて奪いとった。
そして、ヌンチャクを両手で前にかざしてかまえた。
ピュッ、ピュッ、ピュッ、ピュッ!
リーは、ヌンチャクをふった。右から左へ、左から右へ、下から上へ、上から下へ、前後左右に、目にも止まらぬ速さで、ヌンチャクはふられた。


ヌンチャクのシーンね、訳出し大変だったろうな…
ラストの大ボスのシーンでは、あの怪鳥音(声・本人)がこんな風に…


次の瞬間、ふたたびリーがジャンプ・アタックをさらに高くこころみた。ハンも、負けていなかった。二人は空中で、はげしくぶつかりあった。ジャンプの高さでまさった分だけ、リーが有利だった。
「アチョーッ!」
「ウグ……」
「ギャホーッ!」


…ギャホーッって…(^^;;

と、まあこんな風な素晴らしい小説となってます。
「ギャホーッ」の原文はどんなだったんだろ?知りたい。
(^-^)

たった32歳(息子のブランドン・リーは28歳で物故) でこの世を去ったんだっけ?生き急ぎ、てのはブルースの様な生き様を言うね。

でもさ、ぬるぬるケツ追いかけ回して人生を生きるのがいいか?つーと、それは俺は違うと思うし、

彼は生き急いだけども、今でも人々の心に息衝いてるから…

永遠の生を得たと言っていいと思う。

アジア人だけでなく、世界中の漢が憧れるのがブルース・リー。

ヌンチャク持ってたなあ…ごっつい固ったいやつ。鎖で繋がってる。

鎖のは上手く回んないし、痛い痛い。
ψ(T T)ψ

映画モデルのヌンチャク(映画では実際はスポンジらしい) も『死亡遊戯』のトラックスーツも、通販で買った截拳道(ジークンドー、以前は、せっけんどう) の教則本まで持ってたわ。
f^_^;)

我が青春のブルース・リー、って感じ。
(^ー^)ノ





※ 引用。