Partイ梁海…

12月22日。三者面談翌日。

前日はなんとか父親をうまく避けた柔美(15)。

しかし、一つ屋根の下、いつまでも上手く逃げ果す事はむづかしい。

本人もわかっちゃ居るんだが、父親にも美奈子さんにも、カメラにも背を向けたまま…どーしていいのかわからない。

何処かよそよそしい空気の漂う林下家、清っさんがこっちの部屋なら、あっちの部屋、美奈子さんが台所なら、自分はリビングと、あっちにこっちに行ったり来たり。

ビッグダディも そんな娘に声をかけるでもなく、シラーっとした空気は否応なしに漂う…

他の姉妹の後ろに隠れ、ダディの前をす通りする柔美。

ダディも美奈子さんも、柔美にだけは触れない様、どことなくよそよそしい。

せっかくのチャンス!清っさんが近くに来ても背中向けたまま、無言の柔美。

いつも時間ギリギリの柔美も、この日は早めに家を出て学校へ…

その夜、家族会議。

美奈子さんは体調不良により不参加だし、いよいよか?と柔美も覚悟するが、正月に上の兄達が帰省?する。とそんな話。拍子抜け。

星音(しおん)と風呂、の源志(げんし)。新しい弟に、兄達の威厳をレクチャー。

「新志(あらし)さんと、熱志(あつし)さんと、武志(むさし)が来る…(初めてだよ) そうだね!そういやよく考えたら、武志と熱志さんお前と初めて会うなあ…」

「熱志さんは、ムキムキって…」と星音。

「どっちもねぇ…俺の…何百倍も怖い…」

風呂場の天井を仰ぎながら、遠くを見つめる目で兄貴の威厳を語る源志。

ふたりの間には、何故だか風呂の蓋!これが新しく家族の一員となった星音と、源志の心の距離の現れなのか?

「だもんで、俺の三倍くらい泣かされるよ」と、淡々と星音を脅す兄。

風呂蓋の影に隠れ、恐怖を隠しきれない弟。

さらに追い討ちをかける源志、
「熱志さんと一緒に生活してたら、(うん) 基本、態度悪い奴は…ボコスカやられるから…」

今にも泣き出しそうな星音。恐怖に打ち震えとります。

「ま、考えてみたらお前よりもかなり年上だから(うん) 6つ7つ上とかだから。だからさぁ…めっちゃ礼儀正しくしろよ。(はい) ウチんちそーいう家だから…」

悪い中2やなー、あんま脅したるなよー、星音、このまま消えて排水口から流れて行っちゃうよー
f^_^;)

12月23日。

星音、鶏舎の掃除。その姿はいちばん新しい丁稚の風情。お初にお目にかかる大きい兄達の事を考えると、心 ここにあらず?
(いったい、どーなっちゃうんだろ?)

その頃…小豆島へ向かう船上には熱志(次男)と武志(三男)。次男はサバンナ八木似、三男は…えなり似。

三男・武志は、進路希望を、本音を、ビッグダディに伝えられるのか?
「今回、やっぱり色々とありますから…」と不安気。

「たとえ、それがダメだって言われて通んなかったら、そん時はそん時でまた考えるとして…行きたいとことか、したい事とか、ちゃんと云えるようにしとけよ」と、

海を見つめてカッコいい兄、熱志。しっかりしてます。

土庄港上陸。バスで小海まで来いと父の指示。清っさんとは5ヶ月ぶりの再会。

家族(−2人) でお出迎え。
「あれ?あれ?武志も来たの?」とダディ。

笑顔の、心温まる再会。いいね。ちょっと照れ臭そうな兄達も。

ダディは、家に着くとまず最初に香川コーチン(鶏) を2人に紹介、
「新しい家族を紹介するよ」

で、美奈子さんと蓮々(九女) の為の輪飾り(Partジ) を、
「君らが来るって言うんでね、急遽 大急ぎでリース(輪飾り)を…」と、また行き当たりばったりのウソをつく清っさん。そーいうとこ使い回してんじゃねぇよ。苦笑いの美奈子さん。

新しい家族、蓮々の紹介を経て、おみやげを差し出す熱志。エラい息子です。

…不在の源志(四男) の横暴ぶりを兄達にチクる妹達。ひとときの団らん。

ビビりまくってた星音も優しい兄達に一安心、熱志と手をつないで歩いたりして…

そんな2人に懐く小さな兄弟達。総出で畑も視察。大人気だね。

その日は、久々に熱志の手料理。その姿に格別嬉しそうな柔美。

「柔美、今年3年でしょ?受験勉強とかしてんの?」と兄。「おう!」と妹。

「うそこけ、(バリバリ、もうヤバいね) 真面目に勉強しろよ」と、妹を戒める熱志。

「そうね」とウザそうな顔になる柔美。

「高校入れないと面倒くさいからな…」

「まあね」と、段々沈んでく柔美。兄達と、久々の再会での浮かれぶりは影を潜め、笑顔が消える。

詩美(中1)、源志(中2) 帰宅。二人の兄が帰ってるのをまだ知らない2人。

兄の作った手料理をボロカスにこき下ろす。と、その時、
「源志〜っ!」と突然出現する熱志。嬉しい再会。ハグハグハグ…
なんて仲の良い兄弟。

12月25日。クリスマス。

ビッグダディは久々に次男と料理作り。13人前のピザ作りに挑戦。

買出しに出た美奈子さんに代わって、柔美と乃愛琉(のえる、小4) が赤ちゃんの子守。

父と次男は、前嫁、実母のウワサ、
「お前もほんとうかつにさ、オレらも兄弟18人だからとかさ、前嫁が連れてった子供を勘定に入れんなよ、今 デリケートな雰囲気なんだからよ。気をつけろよ、お前」

って…いちばん色々気を使わなきゃいかんのはアンタでしょーが!

家族総出のピザ作りは佳境。ホイルに包んで焚き火で蒸焼き。裏側真っ黒焦げ。クリスマスケーキもプレゼントも無いけれど(前日にあったのかも?)、皆んな楽しそう…

この日の夜は、腕相撲大会。

星音(小6)vs都美(小6)。星音 真剣。ガチ顔。

「星音がんばれ!星音いける!いける、いけるいけるいける!」と、新しい義理の息子に大声援を送る。清っさんエラい。

「勝った!」と超 嬉しそうな星音…同学年、男として、美奈子さんの長男として、面目躍如です。

詩美(中1)vs柔美(中3)。楽勝柔美。

その戦いを後方で静かに見守ってた美奈子参戦。
美奈子vs柔美。
「よっしゃー」と柔美、「怖ぇ」と美奈子。

細い腕で以外と強い柔美。三者面談以降、美奈子さんと久々笑顔のスキンシップ。でもこれはやっぱ美奈子WIN。

対戦後、柔美に 何か一言 言葉をかける新しい母、それにうなづき何だか泣き顔になる柔美。「自分のしたい様にすればいいんだから」とでも言ったのだろうか?

一体何と声をかけたのだろう…?

それにしても美奈子さんはステキなお母さんだね。

しっかし柔美、本当 母親そっくりに似てきた。だからまるでこの腕相撲対決、前vs現 母親の代理戦争の様相、スリル満点でした。

武志(三男)vs源志(四男)。お互い裸になり筋肉自慢する割には 見せ場もなくドロー。
(T ^ T)

で、ダディvs熱志(次男)。

カッコいい身体の高3、マッチョ熱志、しかし若い嫁の前で、まだまだ負けるわけにはいかんわな、いつになく真剣、マジガチの清っさん。なんとかギリギリ勝利。

そんな大盛り上がりの腕相撲大会も終わって、星音と源志と三人で風呂に入る武志。この日は、兄弟達の間に風呂蓋はありません。

あーでもないこーでもないと、仲良く会話する2人の兄に挟まれ 真ん中で星音、出るに出られず茹でタコ状態。

でも一生懸命溶け込もうと頑張ってます。立派立派。

そしてえなり似の武志、いよいよ進路希望を、実母のところから学校に通いたいと本音を、清っさんに話さなきゃならん時が近付いてる。

それはある意味、妹 柔美同様、反ビッグダディ、反 美奈子さん派宣言、でもある訳だから…

これは10代の多感な時期の兄妹には大変な決断。

果たしてどーなる?
⊂((・x・))⊃



…と、まあ今回も、首の痛みがタイムリミット。この続きはまた次回、PartГ紡海、ということで…
m(_ _)m




※'12・1・26初出。('12・10月、俺log人気記事スマホ、PCランキング2〜4位)

※'12・10・11再録

※'12・12・23再録


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