『雪男』の身長は3・5メートル(十一尺強)、体重二00キロ(五十貫強)。
頑強な体躯に比較して、頭部はやや小さ目。側面から見た場合、口吻は幾分突出しているが、もちろん他のいかなる高等猿猴類よりも人間に近い。


これは、俺の大好きな日本映画『獣人雪男』('55/東宝) の、【小説サロン】連載版(S30・8〜10月) 『獣人雪男』に、「S作品検討用台本」の"「雪男」に関するメモ"を、改題流用し、単行本収録化にあたって"まえがき"として付したもの、の出だし…
(S作品…のSは、スノーマンの頭文字)

今回は『ゴジラ』('04/香山 滋 著、ちくま文庫) に収録の『第局 獣人雪男』をLog.る。


…臂力と握力を何よりの武器として身を守り、ひとゆすりよく巨木を倒し、生きながらの熊の咽喉をしめあげて捩じ切る。
尾を全く欠き、高度の(他の猿猴類に比較して)額面筋肉の発達を見せている点で、この生物を"半人半獣"とみなして差支えあるまい。


映画はレンタルしてないし、国内では販売もないから、あまりどんな内容かはご存知ない?

テリトリーを荒らさなければ人間に危害を加える事も、ましてや襲う事もない、温厚な性格の獣人雪男。
山の主として互いの領分を荒らさず、穏やかに人間と共存していたのだが、その存在を知った悪得興行師に息子(たぶん) を奪われ、あげく殺された事で怒り爆発、復讐の為 人間に立ち向かう。

そんなお話。

好い話だよ、正規に観れないのがほんと残念至極。


「あの若造ばかりじゃねぇ。わしは、このあいだから、町の人間どもが此のあたりにはいり込んで、騒ぎまわってるのを知っている。あの『山男』をひっとらえようと騒ぎたてているのを、ちゃんと知ってるだ」
「あの『山男』は、その人たちには敵かも知れないけど、あたしたちには恩人だもの、どんなことがあったって、しゃべりやしないよ」

「そうだとも。わしらは先祖代々、どんなに貧しくたって、この秘れた谷間で平和に暮し続けてきた。おまえも知ってのとおり、わしらは遠い昔に、海の向こうから流れついて、この山奥にかくれ住むようになった。世の中の奴等は、わしらを混血児のなんのといって軽蔑し、反感を持ち、虐げる。わしらはそんな奴らと交際しとうはなかった。わしらはあの『山男』と、無言の協定を結んできた。わしらは『山男』に、カモシカの肉やクルミを分けてやり、『山男』は、わしらの部落にだけは、どんなに飢えても危害を加えない。それどころか、飢饉のときには、逆にたべものを運んできてさえくれる。」


『山男』=『雪男』は、守り神でもあり、象徴でもあったのかもしれない…

何にしても差別的な…ピー音入れたいけども、オリジナルに忠実に…
(ーー;)


チカは、くるっと後向きになり、ボロをはねて背中をむき出して見せた。
なまなましい、無残な私刑のあと!
「これが部落を裏切った者の受ける百の革の鞭!でもそんなことはどうだっていい」
チカは正面に向き直った。
「あたしの部落は、雪男に復讐された。雪男の過去幾世紀かを共に栄えてきた谷の部落の裏切りに対する復讐よ。村は、一夜のうちに全滅させられたわ。生き残ったのは、あたしひとり!」


映画では、優しさの方が全面に押し出されてて、雪男に、こんなにも冷酷無比な所があったなんて驚き…


「あっ、なにするっ、チカ!気でも狂ったか」
息ごえで叫び、抱き止める高志に、チカは、微笑みをたたえて、ささやきかえした。
「あたしを行かせて、あの雪男に、隙をつくらせるのは、あたしより外にはない。うまくいくかどうかは、むろんわからないけど、あなたの為めに死ぬ決心でやってみる。道子さんを、無事にあなたの手に戻すために!」
「チカ!」
高志の、男の眼に、涙がふくれあがった。
チカは、真っすぐに雪男めがけて進みながら、山刀を引き抜いてうしろ手にかくし、胸乳もあらわにボロをかなぐりすてた。
雪男の眼が、異様な興奮に緑っぽくぎらつき、チカの裸身に吸い寄せられる。
隙が出来た。
ターン、


雪男、何を人間の女の色香に惑わされとんねん…
(-。-;
人も雪男も同んなじやね、下半身が別人格になっちゃって、訳わかんなくなっちゃってるわ…
(^◇^;)
本当、上手い発散の仕方知らんと…つーか雪男は、最後の一匹の成獣だったそうだからまだわからんでもないけど、

人間だとアホで始末に負えんからね、

経験上、頭に性欲がMAX昇っちゃうと、どんな奴でもヘコヘコバッタ、判断力ゼロになっちゃって、

訳わからん行動、言動とるようになるから…

人間の場合は、多少 ある程度は 恋愛積んで 大人に成ってこないと、ハッキリ無惨だわ。

とまあ、後は本編をお楽しみ頂くとして…

今現在、唯一入手可能な香山 滋の『ゴジラ』は これだけな上に、『獣人雪男』も収録されてる文庫本なので、値段もそんなにしないし…ぜひ一度 試してみちゃう?

最後の"種"の悲哀、を観るには、この小説よりはやっぱ、映画の方が感覚として受け止め易いかもしれないけど、

ま、この『獣人雪男』の小説が読めるだけでも、幸せこの上ない、ってことで。

はい。(^_-)






※ 引用。