これは、また人生の一本になった、
自分や、G兄の事もあるから なかなか観る勇気が出なかった…

ミッキー・ロークの【レスラー】('08/米)。

「プロレスって八百長なんでしょ?」ってバカにしてる人にこそ 観てほしい…。

俺は…あんまり触れたくない場面も多いから、そこはゴメン。

でも決して、親の金で、のほほんと生きてきた人間がコケにできる様な話じゃない、心に突き刺さる映画だってこと…

殆どフェイクじゃなかったなぁ〜…ある意味 、残念な事に。

この映画が面白くない、って奴は、
ハリウッドの、宣伝費と制作費が同等クラスの超大作!だけを観てればいいじゃん、と思うよね。

控え室ではこんなやり取り…
「…アナドロールが250$、EQが75にトレンドが2瓶で150…インスリンが1瓶100、サスタノン一箱3アンプル入り4箱で120、Eホールが100、それからホルモン剤が200$とぉ…しめて995$だぁ。とりあえず400もらっとこう、残りは付けでいい…」

「成長ホルモンは?」
「中国製と国産が有る。」

「中国製は ちょっとパスだ…」

リアルだね、こりゃリアル過ぎる…

この映画、制作側は当初、ニコラス・ケイジ押しで、
でも監督がミッキー・ローク主演をどーしても譲らなかったら、600万$まで制作費は削減されたんだそうだ (それでもすごいけど)。

そして公開後は、ベネツィアでは金獅子、全米興収は最高位14位と大ヒットし、半リタイア気味のローク再ブレークのきっかけともなった作品、
ほら、この映画のあと【アイアンマン2】や【エクスベンダブルズ】にもローク出てたでしょ。

あらすじは割愛するよ、ネタバレすると興醒めだし、

ただ 、忘れ難い台詞や、ロークの哀愁漂う芝居を思い出さずにはいられなくて…

…そうね、【ロッキー】の一作目とか、雰囲気似てるかな?

ローク演ずる、かつて80年代に一世を風靡したプロレスのスター"ランディ"は、ハードコアマッチのあと心臓発作から一度は引退を決める。

そして…顧みなかった家族、愛する女性と正面から向き合おうとする…

(どうやら独身で、娘が1人居るらしい…)
「…聞けよ…心臓発作を起こした…」早足をとめない娘、回り込んで道をふさぐランディ。
「だからお前に…話そうと思って…」眉間にシワ「本当に最低!!」急ぎ足は尚速さを増し、追うランディを置き去りさらに数歩進んで振り返る、

「だから何なの?どうしろってのよ!」

困る父、「俺ぁ独り者だし、………娘のお前を愛してる。…だから、会いに来ただけだ。」
「…ウソばっかり…世話をさせる気なんでしょ?」

「違う」

「そうよ! 世話なんか絶対しない!………だって、アンタに世話してもらったこと無い!………誕生日だって一度も…アタしに会いに来た事なかった!……どうせ何日かも知らないんでしょ!」
顔を上げられない父ランディ。言葉が出ない。
「……これで解った?心臓発作だろうとアタシには関係ない!」

プロレスラーの実際、現実もよく解ってるつもりなんだけど、父子の関係も身につまされる…

失敗ばかり、色々上手には立ち回れないランディ…
好意を寄せる女性ともうまくいかず、一度は決めた引退をも撤回し、死ぬかもしれないリングへと向かう。
…かくしてその女性は、仕事(ストリッパー) を抜けランディを心配し試合会場まで追って来たのだけれど…
「…ランディ!ハーイ!」(何事もなかったように、偶然を装って)

「ここで何してる?」とランディ。「そっちこそ何してるの?」(白々しい)
「w仕事だよ、レスラーだ。」「えぇ…でも心臓…」

「心臓?ヘッまだ動いてるw」「だけど、お医者さんに…」(やっと本意を明かす)
「行ったよぉ…俺が痛い思いをするとしたらリングじゃない。外(世間)だ。」

「…………」言葉の出ない彼女…絶句。

「俺にはもう誰もいない…」

「…あたしが居る。」「ここに居るわ。」「それじゃダメ?」
なんとも切ない顔を見せるランディ…小さく何度もうなずき…

と、その時 ランディのリングコールが始まる…

小さく小さく何度もうなずきながら…

「…あそこだよ、俺の居場所は…」

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なんか 一緒に旅した仲間、ディッキーやらブロディのおっさんやら 思い出すわ。
( ̄ー ̄)
レスラーの凄さ、誠実さの滲み出た映画でした。

えっ?自画自賛気味?

かもね。
でも誰にどんなに蔑まれようと、俺は俺のかつての仲間たちを絶対にリスペクトしてるから…

だから傍から見てるだけで、ファンですってだけで解る話でもないだろうけど、

この映画には、こっち側と、人生の真実がそのまま描かれてるから、

真っ新な心で観るのなら、きっと伝わると思う、
きっと…


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