今年は、ぶんた君(♀猫) 来てくれなかった…

毎年お盆あたりになると、左腕に引っ掻いたような傷跡が残ってて、彼女の匂いもして、

その都度、
白身魚のフライや、ハムとか、ぶんた君の好きなものを写真の前に並べて…

…俺の腕には 彼女が亡くなってのち毎年、去年の分までずっと その痕が残ってる。
だから今年は寂しかったな…

そして きっともう来る事は無いんだろう。天国に行ったんだろうね。

昨日は夢に…この方も夏になると、定期的に現れるんだけど…中1の時のガールフレンド。
久々出て来てたな…

一番最初は二十歳の時。
誰かは判らないけど知ってる人だ、ってのは解る相手なんだけど特定できない。

夢枕、つーの?にその方が立って何度も何度も手招きするもんだから、

あ、こりゃ同級生が、俺が行かないつもりの 成人式へ来い、つってんだな?とか思って、導かれる様に名古屋まで、着の身着のまま普段着で行ったんだよね。

…別に 成人式は普通に終わって、
一旦こっちに戻ってから、同級生と話して…「ところで○○どーした?」みたいに何気に訊いたら…

「へ?高野君知らなかった?彼女亡くなったよ?」って言われて…

俺達、実は短期間だけど付き合ってたから(もちプラトニック)、って話から…

あの夢枕の人物って、もしかして彼女だった?と気づいたら、確認せずには 居ても立ってもいられなくて…そのままUターンしてまた帰った。

あんまり縁深くはなかったけど、高野十座の本名と、彼女の名前の響きが似てるとか 共通なとこもあったりしたから…
なんだかいつも近くに、側にいると感じてただけかもしれないけど、

そして、彼女の実家へとご挨拶に行くと…

仏壇の上に飾られた、亡くなる2日前に撮られた彼女の遺影は…
18になって 凄く可愛くキレイになってた、自分の枕元に立ったその人の写真だった。って話。

泣いたなあ、さすがに…わんわん泣いた。

だって、17でプロレス入ったあたりに彼女と会ったのが最後だから、

10年ぐらいしか過ごしてない地元だけど、まだ親兄弟居たから 時々は帰ってて、
その度に「帰ったよーっ!」って報告はしてたんだけど…

その後は、俺もプロレスやめたのもあって…なんかまだ若いし、格好わるいし?

だから、なんとなく疎遠になってって…フェードアウト、って感じだった…

…疎遠も何も…
俺と彼女が 最後に会ったその後すぐに…

もう彼女と再会することは永遠に叶わなくなってた。 だなんて…

何んで?格好わるくても連絡くらいしなかったんだろ って、後悔。

でも、さすがに一度でも想いを通い合わせた相手はプラトニックでも他人なんかじゃないと思う。うん。

だって、そーいう相手って、一度たりとも忘れたことないから、やっぱ。

(君を想い出さなくなったのは、君が俺の顔を忘れたからだよ。) なんて…

彼女には、全然 優しくしてあげられなかった恋 だったんだけどね。

今年 夢に出て来た彼女はなんか、髪型も変わって、チェックのスカートだったな…
まだ二十歳くらいにしか見えんかったけど…

天国にも美容室とかマルキューとかあるのか?
そして 直ぐ判んだよ、その人独特の空気、つーか雰囲気で…

その中に入ると、自分と彼女の匂いだけで染まってしまう…

また明日、って約束したから、今日も夢に出て来るつもりなのかな?


きみと居た夢の中…

…彼女は…

僕をじっと見て、くるっと回って…


微笑むような笑顔で

優しく笑うんだ。
(*´∇`*)