.。o○.。o○.。o○.。o○
「長椅子の上には、玩具にまじって各種の硬貨もちらばっていたが、しかし彼は、これには少しも注意をはらわなかった。私はその中から、よごれたクラウン貨と、まあたらしいニ四クロイツァー貨を一枚ずつ取り上げ、この二枚のうちどちらが好きかと彼にたずねてみた。彼は、小さな、ぴかびかするほうを選び、大きいほうはみにくいと言いながら、いやな顔をした。そこで私が、実は大きいほうが価値がたかく、小さいほうよりもずっと立派な物が買えるのだ、ということをわからせようとすると、注意ぶかく耳をかたむけ、すぐにじっと考えこんでいたが、しかし結局は、私が何を言おうとしているのかわからずにいるのだった。」
読む前に貸してた本が帰ってきた、【カスパー・ハウザー】('91/福武文庫)
この本は、1832年に刊行されたものの完訳版 とかで出版されてる。
【カスパー・ハウザー】には昔から興味があった。【サン・ジェルマン伯爵】と同じくらい。
゜゚*☆*☆*゚ ゜゚*☆
1828年5月26日の夕方、ニュルンベルグの町に、突然、降って湧いたように見知らぬ少年が現れる。
その少年は 奇妙な姿勢で立ち、歩こうとするのだが、まるで泥酔者のように直立することも足を満足に操るのもままならない。
市民が近づくと、少年は"第四騎兵中隊長" W大尉 宛の手紙を差し出す。
…大尉の家まで市民に連れられ、ドアを開けてくれた従者に向かって少年はW大尉宛ての手紙を差し出すと、同じ言葉を繰り返すばかり、
従者が、一体何が望みか?と質問をしても、この少年は、どんな質問の意味も理解していないようで、よろめき、苦痛に泣きながら、傷んだ足を指す仕草をする…
空腹なのか?と、一片の肉を食べさせれば、一口で身震いし 顔の筋肉が激しく引きつったかと思うと、仰天して肉を吐き出し、
その口が発するのは、泣き声か悲鳴か、意味不明の音(!)、もしくは同じ言葉の反復、
少年は、耳は聞こえても理解せず、目は見えても識別せず、足は動いてもすんなり歩行出来ない、そんな様子だった。
パンと水以外口にしない、推定15〜6歳くらいに見える この奇妙な若者、紙とペンを渡すと、不器用に指に挟み、"Kasper Hauser" と、しっかりとした読みやすい文字で綴る。
こうして【カスパー・ハウザー】の数奇な運命、人生が始まるのだけれど…
☆*゚ ゜゚*☆*☆*゚
なんなん?この本、結末無いやん…
(´?д?;`)
百何十年も前の本、この著者の完訳が珍しい、てのも解るけど、
'91年に出てんだから、【カスパー・ハウザー】がどんな生涯を終えたか、くらい 今では判ってることくらいは、一冊に まとめて出版してくれたらいいのに…
( -д-)ノ
ま、解説によれば、【カスパー・ハウザー】は、
この突然の出現から数年後に暗殺されたらしいんだけどね、たぶん。
その辺を詳しく知りたかったじゃん、
だって、パンと水だけで 15〜6年も 穴蔵で座って(!)生活し、突然世の中に現れたか、と思えば、あっさり殺される、て…
一体どんな人生?
楽しみにしてた本なのに、結末まで届いてないので50点です。
(。・ω・)ノ゙
☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;
1829年8月、よく晴れた夏の夜、
ダウマー先生(保護者)が初めて星空を見せた (どうやらカスパーは、夜は薬で眠らされていた上に、穴蔵から15〜6年も出た事が無かった。) 日のこと、
そのときのカスパーの驚きと狂気のさまは、筆舌につくしうるものではなかった。
「あれは私が世間で見たものの中でいちばん美しいものだ。しかし、こんなに沢山のきれいな灯を、誰があそこにかかげたのか?誰が灯をつけ、誰が消すのか?」
.。o○o。.★.。o○o。.☆
どんな嘘つき、偽者の鳴らす音より、おもて面だけの絵描きの描く風景より、
【カスパー・ハウザー】の言葉は心に響く…
彼は何故殺されたか?
生まれながらに幽閉されなきゃならんほど、高貴な血を持つ人物だったか、 稀代の詐欺師か、
そのどちらかだったから殺された、と云われてる。
何にしても、心打つ発言は その程度の作り物じゃない。
本物とはそーいうもの。
触れることは叶っても、成ることは及ばない…
※【カスパー・ハウザー】('91、福武文庫/A・v・フォイエルバッハ 著、西村克彦 訳)
※【カスパー・ハウザーの謎】('74/西独) DVD出てんの?欲しくないけど、み、観たい…
(*^・ェ・)ノ
「長椅子の上には、玩具にまじって各種の硬貨もちらばっていたが、しかし彼は、これには少しも注意をはらわなかった。私はその中から、よごれたクラウン貨と、まあたらしいニ四クロイツァー貨を一枚ずつ取り上げ、この二枚のうちどちらが好きかと彼にたずねてみた。彼は、小さな、ぴかびかするほうを選び、大きいほうはみにくいと言いながら、いやな顔をした。そこで私が、実は大きいほうが価値がたかく、小さいほうよりもずっと立派な物が買えるのだ、ということをわからせようとすると、注意ぶかく耳をかたむけ、すぐにじっと考えこんでいたが、しかし結局は、私が何を言おうとしているのかわからずにいるのだった。」
読む前に貸してた本が帰ってきた、【カスパー・ハウザー】('91/福武文庫)
この本は、1832年に刊行されたものの完訳版 とかで出版されてる。
【カスパー・ハウザー】には昔から興味があった。【サン・ジェルマン伯爵】と同じくらい。
゜゚*☆*☆*゚ ゜゚*☆
1828年5月26日の夕方、ニュルンベルグの町に、突然、降って湧いたように見知らぬ少年が現れる。
その少年は 奇妙な姿勢で立ち、歩こうとするのだが、まるで泥酔者のように直立することも足を満足に操るのもままならない。
市民が近づくと、少年は"第四騎兵中隊長" W大尉 宛の手紙を差し出す。
…大尉の家まで市民に連れられ、ドアを開けてくれた従者に向かって少年はW大尉宛ての手紙を差し出すと、同じ言葉を繰り返すばかり、
従者が、一体何が望みか?と質問をしても、この少年は、どんな質問の意味も理解していないようで、よろめき、苦痛に泣きながら、傷んだ足を指す仕草をする…
空腹なのか?と、一片の肉を食べさせれば、一口で身震いし 顔の筋肉が激しく引きつったかと思うと、仰天して肉を吐き出し、
その口が発するのは、泣き声か悲鳴か、意味不明の音(!)、もしくは同じ言葉の反復、
少年は、耳は聞こえても理解せず、目は見えても識別せず、足は動いてもすんなり歩行出来ない、そんな様子だった。
パンと水以外口にしない、推定15〜6歳くらいに見える この奇妙な若者、紙とペンを渡すと、不器用に指に挟み、"Kasper Hauser" と、しっかりとした読みやすい文字で綴る。
こうして【カスパー・ハウザー】の数奇な運命、人生が始まるのだけれど…
☆*゚ ゜゚*☆*☆*゚
なんなん?この本、結末無いやん…
(´?д?;`)
百何十年も前の本、この著者の完訳が珍しい、てのも解るけど、
'91年に出てんだから、【カスパー・ハウザー】がどんな生涯を終えたか、くらい 今では判ってることくらいは、一冊に まとめて出版してくれたらいいのに…
( -д-)ノ
ま、解説によれば、【カスパー・ハウザー】は、
この突然の出現から数年後に暗殺されたらしいんだけどね、たぶん。
その辺を詳しく知りたかったじゃん、
だって、パンと水だけで 15〜6年も 穴蔵で座って(!)生活し、突然世の中に現れたか、と思えば、あっさり殺される、て…
一体どんな人生?
楽しみにしてた本なのに、結末まで届いてないので50点です。
(。・ω・)ノ゙
☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;
1829年8月、よく晴れた夏の夜、
ダウマー先生(保護者)が初めて星空を見せた (どうやらカスパーは、夜は薬で眠らされていた上に、穴蔵から15〜6年も出た事が無かった。) 日のこと、
そのときのカスパーの驚きと狂気のさまは、筆舌につくしうるものではなかった。
「あれは私が世間で見たものの中でいちばん美しいものだ。しかし、こんなに沢山のきれいな灯を、誰があそこにかかげたのか?誰が灯をつけ、誰が消すのか?」
.。o○o。.★.。o○o。.☆
どんな嘘つき、偽者の鳴らす音より、おもて面だけの絵描きの描く風景より、
【カスパー・ハウザー】の言葉は心に響く…
彼は何故殺されたか?
生まれながらに幽閉されなきゃならんほど、高貴な血を持つ人物だったか、 稀代の詐欺師か、
そのどちらかだったから殺された、と云われてる。
何にしても、心打つ発言は その程度の作り物じゃない。
本物とはそーいうもの。
触れることは叶っても、成ることは及ばない…
※【カスパー・ハウザー】('91、福武文庫/A・v・フォイエルバッハ 著、西村克彦 訳)
※【カスパー・ハウザーの謎】('74/西独) DVD出てんの?欲しくないけど、み、観たい…
(*^・ェ・)ノ
コメント
コメント一覧 (5)
カスパー・ハウザー
カスパー・ハウザー(Kaspar Hauser、1812年4月30日? - 1833年12月17日)
ドイツの今もって素性の不明な孤児。16歳頃に保護されるまで長期に渡り牢獄に閉じ込められていたため、その性質上しばしば野生児に分類される。発見後に教育を施されて言葉を話せるようになり自己の生い立ちを語り出すようになったが、その全貌が明らかになる前に殺され、判明している事実は断片的で、謎が多い。特異なまでの鋭敏な五感を持っていた事で有名。文献も多く、暗殺現場となったアンスバッハでは現在祭礼が二年毎に行われている。
聖霊降臨日の翌日の1828年5月26日、ニュルンベルクの町ウンシュリットプラッツ(Unshlittplatz)に知恵遅れでほとんど口を利くことも出来ない16歳程と思われる少年が発見される。気付いた人が彼に訊ねたが言葉がやはりまともに話せず、しかたなく人は彼を警察に連れて行った。そこで紙と鉛筆を渡された彼は「カスパー・ハウザー」という名前を書いて見せた。
少年が携えていたニュルンベルク駐屯の第6軽騎兵隊の第4中隊の大尉フリードリヒ・フォン・ヴェッセニヒに宛てた間違いだらけの文の手紙には、同様にカスパーというファーストネームが出ていた。宛てられた本人には何ら心当たりがないこの妙な手紙には、少年の誕生日を1812年4月30日と記しており、この少年の両親は既に死去しているものと説明すると共に手に余れば殺して欲しいものと無責任に書かれてもいた。
俺の親記事 必要ないやん…
(T ^ T)
…て、んなこたぁないか!!
ヾ(な⌒ー⌒い)ノ
…そうそう カスパー・ハウザーとは、こんなにも謎の 人物なのです。
はい。(^ー^)ノ
高野十座
結構すんだ。(ーー;)
こないだ裏記事にした、【ライオン丸のバラードロック】の歌詞がどーしても知りたくて、引っぱり出してきたCDだと?
オークション『50000』、何?五万円スタートだあ?
足下見すぎやろ。(ー高ー;)
これほど、CDの全く売れないご時勢に、なんという開始価格やねん!
大手通販サイトを見てみようか?
結構出てるな、珍しい訳じゃないのか?
『19800』…『19800』…た、高いな…
『20138』…『20139』…上がってくな…
『41986』げっ!どんな値段やねん!
『52990』がっびーん!!軽い家賃やん。(ーー;)
しかし、真剣に五万するんだ、このCD…
『69000』すげーほんと?
Σ(・□・;)
『72000』誰が買うねん!誰が!
(T ^ T)(T ^ T)(T ^ T)(T ^ T)
ま(汗)、これはきっと新品の価格なんだろうけど、
それにしてもすごくない?…
(ー焦ー;)
俺のこれ、 まあまあボロだけど、売れんのかな?
いやーびっくりした。
!(◎_◎;)
需要と供給、ってやつだろうけど、ここまで価値の上がってるCD てのは最近知らんな、ほんと。
値段なんて、有って無い様なものだね、
価値を知らなきゃ宝の持ち腐れ…
人も同じだ。
需要が有りさえすれば、価値も高まる。
でもそこ いちばん難しいところ…
いちばん…
(ー難ー;)
高野十座
【桜・黄色い / BAND STANDの上で with Be-B】
amazon他 発売中。
よろしくお願いいたします。
m(_十_)m
(^ー^)
『ローズマリー(・キラー)』('81/米)は、吹替えの収録が本当なら最高!!
『コリン』('08/英)は、製作費7000円の大ヒット作!!!
そしてついに!ついに!待ってましたの『ヘルレイザー』('87/英)も、吹替え収録あり、
しかも 1〜3までBOXセットで出る。
う、嬉しすぎて興奮する!!
心臓 い、痛い…(ーー;)…
何が嬉しいって、吹替え、吹替えにつきますよ。
近年、吹替えの収録されてるビッグタイトルが結構出て、
『悪魔のいけにえ』('74/米)やら、『サンゲリア』('79/伊)やら、
『ゾンビ』('78/米・伊) なんて吹替え目当てで 高っかい高っかいBOX買ったのに、
即、単品が大手から出て、しかも廉価版!!どーしてくれんねん…
(T ^ T)
『13日の金曜日』('80/米) も、吹替え収録版がいつの間にやらこそっと出てたし、
あとは、お高いブートでしか吹替え版を観られない、
『バタリアン』('85/米)や『デモンズ』('85/伊)、なんかも出してもらいたいところ…
TV放映で 吹替えとか有ったんなら なんとかなりそうなんだけど…
『バーニング』('81/米)、『ハロウィン』('78/米)、『バスケットケース』('82/米)、『悪魔の毒々モンスター』('84/米)、『ブレインデッド』('92/ニュージーランド) 『血のバレンタイン』('81/加) あたりはもう本当待ち焦がれてんだけどね、
ヾ(吹⌒ー⌒替)ノ
『マニアック・コップ』('88/米) とか『スペースバンパイア』('85/米) はTV吹替え存在してるから期待できるよね、新録でも好いし…
…以前、Log.内で
『ゾンビ』の正式な吹替え収録ver.が欲しいー!!
みたいに書いたら、それから暫くしてサラッと出たから…
言っとけ、と思って…
(^O^)/
歌詞と同んなじ、言霊 言霊…
ヾ(言⌒ー⌒霊)ノ
高野十座
夏場、黒か紺のTしか着ない、てのもどーなの? とか思って。
(T ^ T)
部屋にかかってんのは、『PENDLETON』の半袖ネルシャツ(辛し色チェック) に、
『THE NORTH FACE』の古着ダウンベスト(黄緑) …
高校生カラーか!!しびれるー!!
(T ^ T)
今、持ってんのは↑もう派手なので、おとなしめのシャツにしようか、と悩み…
『Dickies』を選んだ…(濃緑色)。
1250円なら安いじゃろ!!
…と、ふと思い出して、奥の部屋から似たようなシャツを引っ張り出して来て並べ 比べてみる…
それ、その買った古着のシャツと似てたのね、色違い、その程度の違い…
さらによく見たら、同じブランド…
持ってた方は『TRIBAL』と前述『Dickies』のダブルネーム(着るのもはばかられる、俺の宝物) 。
そりゃ似るわ、同じ会社のマテリアルだもの…
でもなんで?俺は、
毎度シャツを選べば、同じブランドのものを買うのだろう?
それは…『Dickies』、ディッキーズだから…?
変に思うかもしれないけど、
ディッキー(ディック・マードック/友達) は天国で元気にしてるのかなぁ…
だから、今日は、ディッキーもよくリング上で履いてた赤色の靴を、自分も履いて街を歩きました。
弟から貰った、赤黒布のAJ。
派手だな?俺には…
左脚小指が痛い…弟のサイズだから仕方ない…
…ディッキーのサイズだったら、余って余って、仕方ないんだろうなぁ…
高野十座