日本で「燃えよドラゴン」が封切られたのが12月23日('73)、その約五ヶ月前の7月20日には、もう"ブルース・リー"は故人となっていて…

まだ、小学生だった俺…何してたかと言えば…

新宿伊勢丹近辺の映画館の前で…映画大ヒットを受けて、何やらグッズ売り場?屋台?みたいなのが出てたんだけど…
ほら!上半身だけの人形、手を入れて、親指でレバーを押すと人形がパンチを繰り出すアレ!…わかる?

アレの、ブルース・リーの人形が欲しくてさ…
「燃えよドラゴン」観た後だから、もうブルース・リーに成り切ってて…

でも、その頃の小遣いなんて微々たる額だし…何とか知恵を絞ってさ…
そのグッズ売り場の人と交渉して、売子手伝わせてもらったんだよね…

大声張り上げて、一生懸命…
当時は結構大らかで、売り場の兄ちゃんも「じゃ、○個売れたら、一個あげるよ…」かなんかの口約束…
結果、あと数個ってところでタイムアップ…惜しかった…

それが俺の初めてのバイトらしき体験…フィギュアは手に入らなかったけど…
…でもね、ブルース・リーのポスターをくれたよ…

あれだって500円くらいしてたから…労働で得た初の報酬、てとこかな…

しかし無謀な小学生だよねー…恐れを知らんと言うか、何と言うか…

こないだ手に入れた…
「小説 燃えよドラゴン」(秋田書店/S58、初版)、読んでたらふと、そんな事を思い出した…

あのフィギュアどこかに有るな…
あれから10数年経て大人になってから、下北かどっかで見つけて買ったんだよね…

やっぱ、最終的には…どーしても、何がなんでも欲しかったと…
…絶対に諦めない男です…。

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…少年は、不満そうに指を口にあてながら、そっぽを向く。
とたんにリーの一撃が、一瞬のスキをついて少年の頭を打った。

「考えるんじゃない、肌で感じとるんだ」

リーは、歯を見せ、口をしかめながら少年をさとした。そして少年の頭をまたピシッと打ち、指で空をさし示した。

「いわば、指で空にある月を指さすのと同じだ。違う、指を見るんじゃない。指にこだわっては、その先にある美しいものを見失ってしまう。どうだ、わかったか」

「燃えよドラゴン」の名場面…
映画本編でご確認を…