買い物の帰り…
前から一人のお婆さん…上下何故だかパジャマ姿…しかもスリッパ履き…
なんかやだなーと思ってたら案の定、話しかけてくる…
病院から抜け出した?はたまた徘徊?色々頭に巡る…ちょっと怖い…

見た目は、そう…鬼太郎の作者、水木しげるの描く妖怪(失礼)によく似た感じ…細くて白髪の長い髪…よれよれのパジャマは清潔じゃない、スリッパも同様…
もし、徘徊ならただ事じゃないから、お婆さんの声に耳を傾ける…「どうかした?」

するとお婆さん…「警察はどこ?」と聞いている様だ…声が小さくて聞き取りにくい…
もし徘徊とかなら、警察へは保護を願わないとなんないから、自分から警察に行きたいのなら、これはそれで良かった、わかんないけど徘徊とかじゃないよな?…
よくよく話しを聞いてると、家長の自分の財産を狙って、ヤクザ(本人談)に追われてスリッパで逃げて来たんだそうな…
なんか、よくわかんないけど、たとえば徘徊じゃなくても、それならもちろん警察へは行った方がいいから、お婆さんには交番の場所を丁寧に教える…

なにやら一通り話したらお婆さん気がすんだのか、「どうもすいません…」つーから、「気をつけて行ってください…」と俺…「お元気で」と添えるとお婆さん…「お兄さんみたいにね…」とうっすら笑う…
力ない笑顔だったけど、ちょっと嬉しくなった…だってやっと笑顔になったから…
「お兄さんみたいにね…」何でそんな言葉…
実はこんなに闘病中なんだよー(ーー;)俺みたい、はダメだよー…

なんにしても、お婆さんの目指す場所が警察なら安心…家はどこ?とかだったら大変でした…

行き交う人達は、誰一人立ち止まらない…まるで、そこには何も存在しないかの様…

自分が誰で何者なのか、お婆さんは訴えたかったのかもしれない…

俺にはお婆さんよりも、何も見ないかの様に通り過ぎる人達の方がよっぽど透明に見えたよ…

まだ…自分はここに居る!生きてちゃんとここに居る!!
そう主張してたお婆さんの方が、なんぼか命懸けで生きてる人に思えた…

お婆さん、ちゃんと目的地まで行けたかな…
がんばれ!お婆さん…