電車の中で…

JR山手線…座ろうとしたら、「すいません」と声がする…
目が合うと、キャップ被ったお爺さん…「すいません、すいません」と席を譲って欲しいそぶりの意思表示……だから別に普通に、右に一人分ずれる…
で、座ろうとしたら「あ!」だって…
一人分の席は空けたじゃん、何が「あ!」なんよ…

いぶかしい顔でお爺ちゃん見れば、その恰幅の良いお爺ちゃんの影から、銀髪の小柄なお爺さんが現れる…「ま、いっか…」みたいに、席を諦めようと頷きあってやがる…
それじゃあ俺が、極悪非道やろーーーー!

あぁ…ふたり連れだったんか…と納得しつつ、ちょっと納得いかない気もしつつ、
「あ、どうぞ、どうぞ…」と自分の席も立つ…

で、「どうもすみません…」と2人仲良く座って、なんだか書類だして会話してる…
ジーッと見てたら、あれ?この2人、なんだか見たことある…
…と、よくよく考えてたら、

このお爺さん達、監督じゃね?

円谷の、満田かずほ監督だろ、絶対…

もう一人もなんか見たことあるし、わかんないけど…
キャップのお爺ちゃんの方は、ウルトラセブンの傑作「ノンマルトの使者」とかの監督の満田監督に違いない!

けど、気取られない様に知らんぷりしてやり過ごして、
で…お爺さん2人、降りる時は、ちゃんとしっかり、
「どうも、すみませんでした…」とわざわざ何度も頭を下げるから、
「いえいえ、とんでもございません…」と俺…

なんだか、会社の営業みたくなっちゃって…

でも、なんだか清々しい気持ちに、させてもらった、
親切の押し売りじゃなく、逆に、
親切を、させてもらって、ありがとう…
つー感じ…

もし間違ってなかったら…
…だと思うけど、…これからも作品、撮り続けてくださいね、

…あれ、絶対、監督…